purpleさん Part1
公認会計士二次試験 2004合格体験記
答練重視の短期合格法by purple
~目次~
第一章 はじめに
第二章 プロフィール
第三章 勉強法総論
第四章 科目別勉強法
第五章 勉強の軌跡
第六章 本試験review
第七章 受験後~就職まで
付録1 短答答練の成績等
付録2 論文答練の成績等
第一章 はじめに
はじめまして。この度2004年度二次試験合格者として投稿させていただくpurpleです。ネット上で日記を書いていたので、もしかして名前を聞いたことがある方もおられるかもしれませんが。。私の書いた体験記が少しでも皆さんの役に立てると幸いです。とはいえ私の勉強法は変わっているかもしれないので、参考になりそうなところだけを読んでくださいね。
第二章 プロフィール
国立大学を04年春に卒業。現在23才。04年12月から関西の監査法人に勤務中です。受験回数は1回(試し受験を合わせると2回)。選択科目は民法です。在籍講座はTACの2004年合格目標1.5年Lコースで2002年11月入学です(大学3回生の時です)。勉強の環境についてですが、TACまで片道1時間半かけて通っていました。大学の単位は3回生の後期にがんばって大量に取得したおかげで大学4回の時はあまり大学に行かずに済んで時間のロスは少なかったように思います。あと、11月にTACに入学してから2004年3月まで家庭教師のバイトで週一の一回二時間のところを5件もっていました。それ以外は勉強に専念できる状況でした。
第三章 勉強法総論
・受験勉強について心がけていたこと
私の勉強法で、他の人も絶対にこれはした方がいいという必勝法は何かないかなと考えましたが、必勝法とまで言える方法は特にありませんでした。やはり地道にコツコツやっていくことが何より大事だと思います。で、代わりに私が受験時代に勉強について心がけていたことを書こうと思います。それは何かというと、常にどうすれば試験に余裕をもって合格できるかを冷静に分析していたことです。周りでは意外にこれが出来ている受験生が少なかったように感じました。自分の力を把握でき、試験の合格に必要なレベルが把握できればあとは足りない部分を埋めていけばいいのです。あとはその足りない部分を補って勉強していく上でのモチベーションの維持です。少々無理があってもモチベーションを維持し、上げていくための思考経路を選んでとっていました。リスクを減らすように保守的思考をしていたということです。保守的な分析とモチベーションの維持、この二つが私の受験時代に心がけていたことであり、しいて言えば私の受験時代の強みと言えるでしょう。
全然具体的な勉強方法について書いていませんが、私の場合ははじめに精神論ありきでした。意識を高く持ってそれを実行に移すことが何よりの合格への近道だと思うからです。よく勉強は反復と継続だと言われますが、反復と継続に才能は必要ありません。必要なのは泥臭い作業をする努力であり、さらにはそれを引き出すためのモチベーションでしょう。
・モチベーションの上げ方
私のモチベーションの上げ方は様々ありました。例えば、私は入門生の時には、一発合格する人は答練や入門時の実力テストなどでだいたいどういう成績をとっていたかを講師や運営をやっている上級生の方にいろいろ聞いて回りました。そこで大体の人が言われていたのが、一発合格をする人は入門の時から成績が良くて、そのままの状態で答練でも上位に入っていた人が多いという答えです。
ある講師の方は、始めから最後まで概ね成績上位にいるのが合格者のだいたい7割程度で、残りの2割が応用答練あたりまでほとんど答練で名前も載らないが直前答練あたりの終盤で盛り返して逆転合格の人で、最後の1割が答練の成績は最後まで悪かった、もしくは答練あまり受けていないとかだが、実は地道にがんばっており、本試験で出来のいい答案を書けて合格したダークホース的な人であるとおっしゃられていました。そして実際に私がTACに入学する一年前の入門生の実力テストの簿原の成績を見たところ、やはり合格者のほとんどは上位者でした。逆に入門の実力テストで1~2回しか名前が載っていない人はほとんど一発合格はしていませんでした。先ほどの講師の話は私の一発合格者のイメージと大体重なっており、それを信じるとすれば、逆転勝利などの3割の位置にいるより、安全合格の7割の場所にいることが合格への最も安全なポジションであると思っていました。
だから私は入門の時は実力テストでいい点数をずっと取れなければ一発合格できる可能性はかなり減ると思って入門の頃からモチベーションを維持して頑張っていました。
・答練の目標設定
また、入門生が上級期に入って答練を受けると講師から「初めのうちは答練でいい点数をとるのはほとんど上級生(過年度受験経験者のこと)ですが、これは仕方のないことで、入門生はまず平均点を取ることを目指して下さい」などと答練の解説で言われることがよくありましたが、私はこういう言葉には全く耳を傾けませんでした。私は基本的に危機感を感じてモチベーションが上がるタイプなので、こういう甘い言葉については、言い方は悪いですが極力無視していました。
代わりにどのように考えていたのかというと、「受験に入門生も上級生も関係ないのだから、答練の点数でも入門生だからといって言い訳するのではなく、上級生に勝っていかないといけない。しかも、全体の受験生の8%程度しか合格しない試験なのだから、答練で上位8%以内に入る点数を取らないといけない。平均点なんかを取っていたらずっと受験生のままだ」というふうに考えることでモチベーションを上げていました。実際は7科目あるので、7科目それぞれで上位15%くらいの点を取っていれば全体合計で上位8%以内に入ることができますが、一応各科目上位8%くらいを取ることを目標に勉強していました。こう思っておけば少々答練の点数がよくても油断することなく勉強できます。まぁそもそも上位15%に入るのもなかなか難しいのですが・・。
・TACの答練は重視する価値があるのか
ここで、TACの答練で点数を取れていても本試験と出る問題傾向が異なるのだからTACの答練はそこまで重要視する必要がないのでは?との疑問を持たれる方もいらっしゃるかと思いますが、それについても上級期に入ってすぐに二年目の人から昨年の全答練の成績優秀者を見せてもらって全答練上位者と本試験合格者がどれだけ重なっているかを調べました。
全答練は3500人くらいが受けて、上位300名余りが優秀者として名前が載るのですが、私の通っていた校舎では全答練で名前が載っていた約25人のうち、不合格の人はたったの2人しかいませんでした。実に9割以上の方が合格していました。これで私は安心して全答練やTACの答練対策に精を出すことができました。私が思うのは、本試験でTACでやらない論点が出ると手が出ない人が多いので、そこは得点差があまりつかないことになり、結局スタンダードな問題において差がつくのだと思います。とすれば、本試験でTACの傾向の問題が出るのと出ないので他の人との得点差は変わっても順位差はあまりつかないのではという考えにたどり着きました。つまり、例えばTACの答練で平均的に100人中20位の人は本試験でも100人中20位前後になる確率が高いのではないかということです。無論取れる点数はTACの答練より本試験の方が減るでしょうが、そこはみな同じように減るのですから順位には関係のない話ですし。
私はこのように考えることでTACの答練を受ける意義を見いだし、答練を受けるモチベーションを保っていました。本試験の問題傾向は過去問で知ることはできても、それを受けて自分が何点取れるのか、また、その点数が本試験で何番目かという順位は知ることはできません。簿原のような計算科目でも点数は知ることはできても順位はわからないのです。そこで代替的に予備校の答練で全体の位置を把握するしかないのですしね。受験生活は長いですから、自分の位置を把握できていないと不安になります。いい点数を取っていい順位を取るのが一番自信になると思いますし。
・その他いろいろ
あとのモチベーションの維持の方法としては、TACの授業料などはできれば全て自分で支払った方がいいかもしれませんね。自腹を切っている人の方が切っていない人よりもモチベーションは高くなるでしょうし。まぁこれは各々の資金の問題もあるでしょうし、一概に何とも言えませんが・・。
他には試験を一回で受かるつもりだ、などと周りに言って自分を追い込むとかですかね。
あとは、常に上を見つづけることです。自分より下の人を見て満足していても何もはじまりません。身近に成績のいい人がいれば、その人を目標にして頑張っていると、その人を追い越すことはできなくても知らず知らずのうちにかなり力がついてくるということも結構あるでしょうし。
そういえば私は他にも、試験に受かるのが一年遅れるごとに働くのが一年遅れるので、機会原価がかなり発生しているということも考えていました。この場合の機会原価はいくらだと思いますか?初任給の450万(関西ベース)に予備校の授業料代とかを合わせて500万くらいと思っていませんか?でも実は1000万以上になることもあるんですよね。例えば60歳まで働くとして、就職開始が一年遅れると、働く年数が一年短くなります。で、短くなることで減る収入は60歳の時に得ていた収入分ということになります。よって機会原価はとても高いのです。どうでもいい話だったかもしれませんが(笑)
ここまでずっとモチベーションが大事とかいろいろ書いてきましたが、本来私は怠け者であり、それを嫌といういうほど自覚していますので、それを埋め合わせるだけの強い動機付けが必要だったのです。すんなりと勉強ができる人がいればそれはそれで素晴らしいのですが、そういう人ばかりとは限りませんので、強い動機付けを探すという作業の例として書かせていただきました。
~ようやく本題へ~
勉強方法は各科目によって違いはありますが、全般的に共通する事項などを書きたいと思います。
・勉強は質より量を優先
私は会計士試験の勉強は質より量だと思っています。もちろん、勉強の質(勉強の内容や方法など)も大切ですが、だらだら勉強せずに集中して勉強していれば量をやっていればとりあえずは十分だと思います。よく、「勉強の方法がわからない」とか「頭が悪いから頑張ってもなかなか成績が伸びない」という人がいますが、そういうふうに言う人に限って私より勉強量が少ないものでした。勉強していないのに楽をして点数を取ろうとしてもそれば無理な話です。まずは勉強量を十分に確保することが大事だと思います。勉強の効率性について考えるのはそれからだと思います。勉強の質というのは各個人によって良し悪しがありますし、どの方法がいいのかはなかなか難しい問題があります。ですが、勉強量は絶対に多い方がいいのです。もちろん体調を壊さない範囲であればですが。となると、まずはその範囲でできるだけ多く勉強することです。
原価計算で材料価格差異と材料消費量差異を求めたりしますよね?その時に主に管理の対象になるのは材料消費量差異ですよね。価格差異は市場の動向などもあってなかなか操作が難しいですから。
勉強についても似たようなもので、勉強の質はなかなか客観的に管理することが難しいのですが、勉強量は客観的に管理可能です。量と質のどちらを優先させて改善していくかといえば、量だと思います。
・理解か暗記か
これは望ましいのは理解→暗記→理解→暗記・・という感じで理解して覚えてというサイクルを続けていくことだと思いますが、実際はそううまい具合に理解ができるものではありません。
例えば財表で損益会計の範囲を習ったからといっても、それだけで全てを理解するのは無理で、資産会計など、他の範囲も理解できてはじめて損益会計も理解できるようになるのだと思います。こういうときに私は理解できるまで暗記しないのではなく、とりあえず暗記をしていました。単独では理解できない時に、理解できるのを待ってから暗記していたのでは遅いので、暗記できる部分は暗記していました。暗記していくことで逆にあとから理解ができることもありますし。
また、AとBという内容があったとして、これらは関連性があって同時に勉強することで双方の理解ができるという内容であるとすれば、AもBも単独で学習してもあまりどちらも理解が進まないことになります。ここで、Aを習った際に、理解はできなくともとりあえず趣旨や内容を暗記しておくと、Bという内容を学んだ時にAの内容を頭に入れつつBを学べるので、双方とも理解ができるということになります。
ここのAの内容のとりあえず暗記というしんどい作業をする人は割と少ないような気がします。でも、こうしてAとBを一まとめにして理解すればとても楽になります。
まとめて理解できるところはできるだけまとめて理解するようにすると効率的になります。まとめて理解するためにも以前に学んだ内容をたとえ理解できなくても暗記はしている必要があるのです。
・一回を深くするか、何回も回すか
主に理論科目についてなのですが、テキストを読む際に1回を深く学習するか、全体をサラーっと流すように読んでそれを何回も繰り返すかどちらがいいのかという問題があります。私の場合は後者でした。まず始めに軽く全体を把握することで、今後どういう勉強が必要になるのかが分かりますし、重点を置かないといけない内容かそうでないかなどを把握することができます。監査においてサラッと通査してリスクの高い項目を認識するような感じですかね。
で、その後に一度深くやって理解を固めてからまた浅くサクサク読んでいきます。サラッと読む→深く読む→苦手な箇所以外は何回もサラッと読む、という感じでした。
短答後は財表のテキスト上・下を1日かからずに回していました。委員会報告書でも1.5日くらいです。回転率を良くすると全体像の把握がとてもしやすくなり、早くサラッと読んでいるのに逆に理解が深まるという感じになりました。
・1日にたくさんの科目をするのか、絞ってするのか
これは合格者でも人によりけりでした。私は断然絞ってやる派でした。簿原はどちらも2日に1問は最低でも解いていましたが、他の科目は1週間に1日しかやってないということもままありました。確かに時間を置くと忘れやすくなり、非効率かもしれませんが、1日にたくさんの科目(5科目以上)をやろうとすると、1科目に割ける時間はよくて2時間で、授業があったりするともっと減ることになります。理解した後であればたくさんの科目を1.5時間ずつやるなどしていった方がいいとは思いますが、理解をするためには私は1科目で1日に3時間は欲しかったです。何時間も1科目を勉強していると、だんだん頭がその科目に慣れていき、小刻みに勉強するよりも深い理解ができると思いました。理解ができていれば忘れてもすぐに復活できます。本試験前に全て覚えていればいいだけであって、普段はMAXの暗記をするよりも理解を多くして暗記量を減らすことに力を注いでいました。
私のイメージでは、頭に10のキャパがあったとして、10の内容を丸暗記するとキャパを全て使い切ってしまいますが、10の内容を理解するのであれば2程度の暗記で10の内容を頭に収納できるという感じです。ちょうど布団圧縮袋のような感じですかね。理解すれば押し入れにすっきり収納できるというような感じです。だから私は暗記ももちろんしていましたが、それよりも理解を重視し、暗記量を圧縮することに努めていました。
ただ、計算科目については、いくら処理を理解していても処理をする時にいちいち考えていては遅いので、解くスピードを上げるために暗記は必要だと思います。理解と暗記が双方必要ですね。
・学習する素材(テキストやレジュメなど)は絞ってやるのか、いろいろ手をだしたのか
これは私は後者です。ちまたの受験勉強の通説はおそらく前者だと思いますが、私はあえて後者でした。もちろん、時間がないのにいろいろ手をだしてすべて消化不良になるというのはよくないとは思いますが、色々な素材に手を出した方がリスクは逓減すると思います。ちょうど証券投資論のポートフォリオを組むような感じです。リターンは加重平均だが、リスクは加重平均よりも低くなるというあれです。つまりブレが少なくなるので、本試験問題への対応力も増すということです。
今年は1年目だったので、大原のステップ答練はしませんでしたが、論文式模試はTACも大原もレックもやりました。また、基本書を読んだり、テキストとレジュメを両方やったりしていました。レジュメだけやるというように1つだけに絞ってやることはしませんでした。リスクが高いと思ったからです。
短答試験が終わって論文前になると、さすがに1つか2つに素材を決めて暗記するようにしていましたがそれまではいろいろな素材をやっていました。とりあえず初めから絞らない方がいいと思います。確かに絞らないと、素材ごとに書き手がバラバラでどの考え方にたって理解していいのかわからないということになってしまうかもしれませんが、様々な素材にあたった方がそれぞれの素材の長所や短所がわかり、無批判的に受け入れるということがなくなっていいのではないでしょうか。
また、理解するためにはいろいろな文章を読んだ方がいいと思います。レジュメだけに絞ると、重要な内容がぶつ切りに載っているものが多く、理解が不足する虞があります。確かに配布されるレジュメはまとまっているのですが、理解をした後の暗記用や確認用として使う方がいいと思います。量が少なくて楽そうだからという理由で薄いレジュメだけしか勉強しないのは危険な気がします。ただし、民法の宮内先生のレジュメはテキストよりも断然くわしく、これだけはレジュメだけでいいと思います。
・予習と復習どちらが大事か
どちらも大事です。ですが、予習の方が大事だと思います。私は入門期は全ての授業を予習してから受けていました。上級期に入り、段々と予習できなくなりましたが、その時にいかに予習が大事かということが分かりました。特に1年目の人は予習は絶対オススメできると思いました。
例えば、授業を聞いていて、途中から理解できなくなって、「まぁいいや、復習の時に理解しよう」という感じであとは板書を写すだけ、ということになった経験はありませんか?私はありました。この時、講師の言っていることが理解できないのですから、その授業の時間ももったいないですし、さらに後で復習の時間が必要です。しかも授業で理解できず、復習の時に初めて理解することになると、復習時間も多くかかります。
ところが、予習をすると、授業を効果的に受けることができます。講師のいいたいことも理解できますし、授業で復習するような感じになるので、復習をせずにほったらかしということにもなりにくいと思います。復習する時間を授業より前にもってくるだけで、授業の吸収力が全く異なってくるので、復習より予習の方が大事かなと思いました。できる限り予習をすることをお勧めします。また、復習は遅れがちになっても、予習は授業が始まる前に終わってないといけないので、遅れがちになっても歯止めがきくというのもよい点です。
・答練の勉強はどれくらい前からすればいいのか
理論の答練がある時にあまり早くからやっても忘れるので、直前に一気にやった方が忘れないし効率的だという考えをしたことがないでしょうか。
直前に答練の全範囲を一応やったものの、いざ答練を受けるとうろ覚えで点数は芳しくないこともあるのではないでしょうか。確かに早くから答練の勉強をすると始めにやった部分は答練の日になれば忘れてしまうのでせっかく覚えたのにもったいないと思うかもしれません。ですが、答練の勉強は早めからやるに越したことはありません。早めにやっておいて答練直前にもう一回回すのです。そこまでしないと答練でいい点をとるのはしんどいと思います。
答練までに範囲を一回だけしか復習しないというところに無理があるのです。早めに一回やっておくと、答練直前に二回目をやるときに一回目よりも短い時間で完成させることが出来ます。二回目に完成させる時間を短縮するために一回目の復習をするようなものだと考えてもらえればいいと思います。
とりあえず早め早めに勉強することを心がけて下さい。もっと大きく考えると受験勉強は全部そうですね。
法律や理論科目の論述を覚えるのでも一回目は一つの論述を覚えるのに理解しながら覚えるので1時間かかって3日覚えてるとしても二回目は30分で5日覚えるようになるという感じで進歩していくのです。で、5回目や10回目になると10分で1週間覚えられるようになったりします。それで最後の論文1週間前で全科目の全範囲を一応完成させることができるようになります。
上級期になって渡された予備校のテキストの量の多さにびっくりしてこんなにたくさんの内容を消化しないといけないのかと思って初めは途方に暮れてしまうかもしれませんが、地道に何回もやっていけば驚くほど回す速さは速くなっていきますので安心してください。
・睡眠時間
受験生はいかに効率よく睡眠をとるかということが非常に大事です。取りすぎると時間の無駄ですし、少なすぎると勉強に支障をきたしたり、体調を壊す原因にもなったりします。そのちょうどいいバランスを見つけることが大事なのでしょう。
私は受験時代は入門・基礎期は7時間は寝ていたと思いますが、上級期に入るとアクセスが始まり、短答試験始まる頃までは平均4~4.5時間睡眠でした。
短答後論文までは体調管理を重視、5~6時間は寝ていました。私のイメージする、睡眠時間と頭の思考力の回復具合の関係は税引き前利益と税引き後利益の関係のような感じです。すなわち、税引き前利益が100増えても税引き後利益は税率40%なら60しか増えないですよね。それと同じように睡眠時間が3時間増えて倍になったとしても頭も倍すっきりするというのではないということです。
睡眠時間は短い方が眠りは深くなります。なので、結構短くても案外いけるものです。逆に頭をすっきりさせたいからといって長く寝ても、次第に睡眠の深さは浅くなるので、思ったほど頭はすっきりしないし、あんなに寝たのにまだ眠たい、ということになってきます。
夢をはっきりと見ている人は浅い睡眠をとっているということですので、夢がでてこない程度の睡眠時間というのがいいのかなと私は思って寝ていました。あと、寝るのは1時間半単位の方が寝起きがすっきりしていいと思います。1時間半といっても個人によってサイクルの違いがあるようですので、それは各自で確認してくださいね。
あと、夜寝る前にご飯を食べると、寝ている間に胃腸が食べ物を消化する為に活発に動きます。ということは睡眠時間が長く必要になり、同じ睡眠時間でも寝不足になることが多いようです。次の日に早起きしたいのなら、夜はあまり食べずに寝るのがいいみたいです。
かということでしたね。安さという点については重点はなかったんですね。残念。