H.Monkeyやる気を起こさせる勉強法
年齢 満26歳
受験歴3回(04 05短答合格 06 短答 論文合格)
予備校 04目標TAC2年本科に8月入学以後05、06とTAC
得意科目 財務会計(特に簿記)
苦手科目 経営 監査論
1 はじめに
初めまして、私が受験生活を通して大変だと感じたのはモチベーションの維持でした。初受験、複数受験の双方の観点から自身の受験体験を通じて私の勉強の流れ、考え方、モチベーションの建て直しの方法を書いて行きたいと思います。 私の勉強時間を書きますと平均して上級1年目は8~9時間、2年目は5~6時間、3年目(今回)は3時間程度でした。
私は絶対に受かる合格マニュアルなんて存在しないと思っています。
勉強の仕方は十人十色であり、初受験の時は成績がいい人、既に受かった人の意見をいろいろ取り入れて試していました。今思えば初受験の段階では、全体的に勉強方法は確立しておらず探索し続けました。
ただ、その中で適切な勉強方法はその人の性格に結びつくものだと思いました。そこで、私自身の性格はおおざっぱなためこれから紹介する方法は神経質で慎重な性格の人には向いていないのかなと個人的には思いますが少しでも参考になればと思います。
2 短答式試験
・総論
個人的には短答式試験は予備校で実施する答練の結果がそのまま反映されにくい(特に管理会計、財表)と思います。(優秀な方すいません、あくまで私見です)短答式試験への取り組み方は1~3回目の受験生活ではさほど変わらなかったです。論文の勉強の大半は短答の勉強範囲と重複しているため、普段からこちらに重点をおけば短答対策にそんなに時間をとられることはないと思います。この考えは受験生活を通してずっと変わりませんでした。
まず、短答対策の開始時期は4月最後の週からでした。初受験のとき(以下に記載する事はほとんどが初受験の事で2、3回目も同じ感じなので省略させていただきます)ちょっと遅いかとも思いましたが、細かい事が嫌いな私は3月くらいから始めたってどうせそのことは4月には忘れ、また同じ事を繰り返す。
試験は1日の間にある(しかも文章をかくのではない)のだから細かい知識を何回転もさせて頭に定着させる必要はないと思い周囲の声は聞き入れませんでした。実際理論科目の勉強が授業に追い着いていないということもあり3月後半に3回あった短答直前等練はすべてE判定でした。
しかし私は短答試験までには間に合うと思いました。その根拠は科目別の判定にありました。私は簿記に関して大体A判定をとっていました。管理会計の方は大体C判定くらいで計算科目は総合したらB判定と考えていました。残りの理論は全てE判定でした。
ここで念頭にあったのが計算科目は人それぞれできる、できないがはっきりしやすいのに対し、理論科目は結論を知っているか、知らないかだけの問題であって誰でも短期間で十分に伸ばすことができ、しかも5個の選択肢の内3個わかればほぼ確実に答えが出せる問題(組み合わせ問題)が多いという事でした。
そして、各予備校で出版される肢別チェックなどの短答問題集はいっさい使いませんでした。
時と場合によっては例え成績が悪くても自分の勉強方法を通す事は大事だと思います。では、各科目(バラツキがありますが)に勉強の流れを書いて行きます。
・会計学(簿記)
主に論文対策(後の論文対策で記載)がメインだったため短答対策は一週間前に帳簿組織や企業再編等論文ではあまり出そうにない論点の所の教科書ないしはレジェメに目を通し教科書に例題と答練のその部分だけ切り取ったものをまとめて解きました。これらの出ても短答のみと考えられている論点は回答パターンが少なく限られているため、あまり理解ができていなくても短期間でパターンを覚えて解けるようになります。
試験結果は04、05が9割程度、06は22/24(仮定)でした。
・会計学(財表)
これは苦手でした。あまり参考にならないと思います。私は小さい文字の文章があまり好きではないため法規集は読まず教科書メインで勉強しました。
TACの教科書は量が大変多く、法規集の文章を抜粋しておりそれだけでも覚えるのに精一杯だったため法規集なんて読むのはナンセンスだと思いました。
教科書を読む上で論文と違い答案構成を考えずひたすら主軸となる単語と結論のみを押えてながら進んだため、短時間で多く読めます。注記事項は出ても一問と思い覚えるには費用対効果が悪いと考え、全てとばしました。
アウトプットはTACの答練全部と大原の短答公開模試のみでした。
予備校講師は間違えた箇所に該当する法規集の部分にマーカー等チェックをつけて試験前に読むといいといいました。
私はこの意見に賛成なのですが、私は法規集を買っていないし読む気もなかったので答練で間違えた場所は解答用紙の裏の部分に間違えた論点にマーカーでチェックをいれ、各項目に分けて試験直前にまとめて読みました。法規集を読むよりは時間が短縮できるのではないかと思います。
試験結果は04、05が5~6割程度、06は 10/16(仮定)でした。
・会計学(管理会計)
この科目は短答、論文ともに計算パターンを押さえるだけでなく、それをどこで使うかを判断するための資料の読み取りが重要であるため問題文をゆっくりじっくりと読む事を心がけました。そのため確実に点を取る道をいえば、読解力の向上だと思います。この点私は国語が苦手なため良い策は見つかりませんでした。
実際文章を読むのが遅く答練などでは時間がなくなってしまうことが多いため、私は全体の8割の問題に手をつけその内9割をとる。つまり全体で7割をとるという意識で答練を受けていました。
勉強材料は上級1回目が主にアクセス、2回目以降はTACで配布された上級問題集でした。
これで原価計算基準等の理論対策さらに計算パターンは十分だと思います。具体的なアクセスの使い方は後の論文対策で紹介します。TACが実施する短答対策は時間に余裕がある人以外は必要ないと思います。
試験結果は04、05が5割程度 06は18/20でした。
・監査論
前述の財表と同様、委員会報告書を読み込むことはあまりしませんでした。読んだのは平成14、17年度の改定部分だけで後は教科書中心に学習しました。教科書の欄外に書いてある事まで学習して行けばかなり○×の判断ができると思います。勉強方法や答練のチェックは財表とほぼ同じであるためここでは割愛させていただきます。試験結果は 04、05が9割程度、06は 17/20でした。
・企業法(旧商法)
この科目が一番短答の勉強時間を費やしました。全体の半分を占めているじゃないかといってもいいくらいです。財表や監査と違いTACの短答パワーアップ(太字部分)を読み込みました。
なぜなら、一点の重みが大きい短答式試験で大半の受験生は9割以上とってくる科目であるため離されていけないという意識が強かったからです。
そうは言っても、読む条文は限られているというTACの小飯塚先生の講義で指摘した条文(例え指摘の程度が軽くても)を読むだけでしたがそれでも沢山ありました。
アウトプットは答練と小飯塚先生が別途配布してくれた短答○×問題のみでした。
試験結果は 04、05は9割程度 06は 18/20でした。
3 論文試験対策
・総論
個人的には短答の勉強をするよりも苦にならないと感じています。(それでも論文は2回落ちましたが)やはり論文まで残っている方はみんな相当の実力をもっていると思います。大半の人がお解かりだと思いますが大事なのは総合力です。
例えばA、E判定が1個ずつよりもB、D判定が1個ずつの方が合格に近いと思います。また論文の勉強の大半は短答の勉強範囲と重複しているため、普段からこちらに重点をおけば短答対策にそんなに時間をとられることはないと思います。この考えは受験生活を通してずっと変わりませんでした。
・会計学(簿記)
初受験から今年にかけて一番得意な科目でした。そして、普段の答練の結果が本試験に反映されやすい科目だと思います。入門期は簿記と管理会計しか勉強しませんでした。
入門~基礎マスター(以下基礎マ)は李先生のレジェメとミニテスト、教科書の例題がメインでした。この時期の勉強は簿記6、管理会計2、他の理論合計2、位の割合で勉強しました。後々上級の後半にさしかかったとき理論の勉強が全く追いつかず簿記やりすぎたかな、と思うくらいバランス悪かったです。
トレーニング簿記(以下トレ簿)は段階が進んだときに前の段の復習として使いました。(例えば基礎マⅠが終わってⅡに授業が移行した時Ⅱの授業が行われている間にⅠの範囲のトレ簿を解くなど)
トレ簿は平均して三回転位させました。三回目くらいになるとうっすらと当期純利益の数字を覚えており、解いている途中で違うと解ってしまう事もしばしばありましたが、総合問題になれるという点では良かったのではないかと思います。
総合問題を解くときに意識していたのは問題文をじっくり読み、その中で自分が動かすべき回数が多い、少ない勘定科目を見極めることでした。(例えば連結だったらたいてい利息や特別損益勘定は少なく、逆に利首や少持は多いです)
最初は難しいのですが、徐々に慣れて行きます。実際、私は答練とか始まって電卓を叩き始める時間はかなり遅いのですが解き終わる時間は早い方でした。
基礎マ~上級が始まる間少し期間が空いていたため過年度アクセスの基礎期(9~12月分)を友人にコピーさせてもらいひたすら解いていました。ここで多くの受験生がやっていることですが、個別 連結 CF 本支店等に分類してミスノートは作りました。このミスノートの作り方は人それぞれ(私は間違いを箇条書きしました。)ですが本当にオススメです。
上級期は同じ要領でひたすらアクセスを3回転くらいやりました。
その事もあり答練の上級1回目は基礎~応用期はB判定、直前期~全答練はA判定でした。
そして上級2回目と今回、1回目に総合問題を沢山解いたこともあり、ほとんど総合問題を解きませんでした。アクセスも受講せず総合問題を解く機会と言えば答練の時くらいでした。答練も何回も解くような事はせず初見で間違えた箇所をミスノートに書き留めておくだけでした。
3週間~1ヶ月くらいなら総合問題解かなくても感覚を忘れなかったです。そのため自習で簿記に時間を割く事はほとんど無く、その分を他にまわす事ができました。それでも答練は2、3目も全体を通してほぼA判定でした。計算科目を早めに仕上げるというのは後々科目バランスを立て直すうえで大事な事だと思います。
・会計学(財表)
入門~基礎期はあまり勉強しませんでした。授業の終わりと次回の授業の始まりの前に教科書をながめる程度でした。上級に入って、私はまず定義を覚えることに重点を置きました。財表で答案構成は非常に大事だと思うのですがその骨組みとなる定義をしっかり覚えていなければ文章は成り立ちません。財表の定義は監査に比べると比較的量は少なかったため、上級で唯一なんとか授業についていける科目でした。授業が一通り終わって定義を一通り覚えると次は答案構成の練習をしました。
なかなか難しいのですが、答案構成の勉強をしっかりやるか否かは暗記だけでは通れない本試験に直結します。財表は学者の理屈っぽい科目であるため、定義と根拠の間は、その理屈財表の問題を大きく論評問題、比較問題にわけ、教科書の論点集や答練をメインに学習しました。その際一文、または一段落ずつ斜め線で区切り、定義、根拠、逆説など印をつけました。そうすることによってある程度解答パターンが見えてきます。
慣れてくると(特に知識がまとまっている複数受験時)問題文を読んだ後、文章を書かずに頭の中で定義~根拠~結論と言うふうに文章を唱えその後解答を見るという勉強スタイルにしました。
答練は上級1回目がC~D、2,3回目はB~Cくらいでした。
・会計学(管理会計)
受験3回を通して計算をたくさんやればやるほど、点数が取れるという科目ではなく、理解と言われても抽象的で一部つかみどころがない科目だと思います。ただ、ここ2年の本試験を見る限り基本的な問題がきっちりできれば十分合格点は取れると思います。
個人的にはアクセスの1~35回目あたりを徹底してやり、それ以降はさほど重要ではないかと思います。短答対策でも記載した通り学集をする上で重要なのは問題文の読み取りにあると思います。
上級1回目はアクセスを3回ほど回し問題と解答パターンをほぼ覚えてしましました。暗記に近いです。管理会計は簿記や租税法と違い1度やればパターンを早々忘れる事がない科目であるというのが印象的です。そのため上級2、3回目はアクセスを受講する事もなく(参考までに5~10回分位は解きましたが)総合問題を解く機会はほぼ答練を受けるときだけでした。
上級2回目以降になってからTACで配布される上級問題集や答練で勉強したのですが、相当気になった問題以外は、何度も時間をかけて解くようなことはしませんでした。答練も同じで初見で解いて後あまり見直すような事はしませんでした。
アクセスについても同じ事が言えると思います。具体的に私の管理会計の復習方法は何回も解くのではなく、答練などで間違えた問題の問題文を読み、どうやって解くのかをイメージして(問題文を読んだ後、小問1つ(30分問題)につき5分程度、その間電卓は叩きません)それができたらすぐ解答を見て、自分のイメージと合っているかを確かめるだけでした。この事は問題を間違えてからすぐやるとあまり効果がないと思い、間違えた問題には日付を付して置き、そこから2ヵ月後くらいに実行しました。
理論についてはあまり勉強しませんでした。1つのキーワードについて自分なりに1行くらいの説明ができればいいと思いました。
こんな感じで勉強し、答練の成績は上級1回目がC、上級2、3回目はA~B位でした。ただ、今年E判定を1回だけとりました。1度問題文の見落とし、もしくは判断を誤ると小問まるまる1問0点ということも十分ありうる怖い科目です。また、解く順番によって大きく点数が変わる科目です。人の事は言えませんが慎重さが大事です。
・監査論
個人的に暗記が強い人は得意な科目であり暗記が大事だと思います。私は暗記が苦手なため苦手科目でした。勉強方法は場面によって理解→暗記、暗記→理解という流れで勉強しました。
初受験の時は、授業に追いつかず短答までに実施論の半ばまで終わらせ残りは論文までの間に自分で判断してかなり範囲を切りながらなんとか終わらせました。教科書を何回転もさせることはできなかったためTACの南先生のレジェメ中心に学習してまた。本試験は切っていたところが出てしまったため、撃沈しました。あまり出そうもないところでも定義位はかける方がいいと思います。
上級2回目以降になるとある程度暗記できている状態から入れたので比較的楽に勉強できたと思います。しかし答練の点数はそんなに伸びませんでした。
その原因はなんとなく個人的には7~8割程度暗記が進んだ状態で答練を受けていたからだと思います。やはりしっかり覚えてきている人(特に上級2回目以降の人)は教科書から抜粋された解答を書けばいいような問題はほぼ満点とってきます。
しかも監査論の場合は学習において暗記から入ってもその後理解につながるようなケースが多く見られる科目だと思います。そういう意識があったせいか私は章の項目ごとにレジェメ→教科書→レジェメ(読むだけ)という順序暗記中心に勉強しました。記憶を定着させるために同じ項目について2日連続で勉強しました。
答練の成績は上級1回目がE判定、2、3回目はC~D判定でした。
・企業法(旧商法)
私は受験生活を通してずっと小飯塚先生の授業を受講していました。おおざっぱな私自身の性格からすると阿部先生の方が適している気がしたのですが小飯塚先生のレジェメの解答例が勉強しやすかったため小飯塚先生の授業に出ていました。上級1年目は早くてレジェメのどこを読んでいるのか、何言っているのかわけわからなくなる事が多々ありました。
そういった中で授業の復習はレジェメ中心に行いました。私はレジェメにある解答例のメインとなる条文にチェックを付け繰り返し条文を引くような事はしませんでした。
ただ、どのあたりにどんな内容の条文が集まっているかは把握して置きました。解答の中で条文は引く事ができればいいので、内容を暗記せず、その条文の趣旨や根拠などをだいたいレジェメの言い回しで覚えていました。
この趣旨や根拠ですが条文の文言を解釈できれば、暗記するという感じではなく条文とセットで覚えられることができると思います。
企業法は答案構成が大事なのですが、上級1年目はなかなか上手く行かず小飯塚先生のレジェメや答練の解答例を暗記していました。そのため答練の点数も複数論点を扱う等少しひねられた問題を出されると点数が悪かったです。上級2年目以降になると一回試験を経験した事もあってか、ある程度知識があるため、暗記よりも本格的に答案構成について考えました。
小飯塚先生は問題には大きく論点、制度、比較の3パターンがありそれぞれに決まった解答パターンを自分なりに確立するとよいといいました。
例えば比較問題ですとそれぞれ問題となる条文、趣旨→共通点→基本的な異同(条文、趣旨解釈)→具体的な異同(条文探す)という形がとれます。
私は企業法で点数を稼ぐ事はできないと考えていたため長い文章を構成するのではなく、解答用紙の6割でいいから問いに沿った偽りのない読みやすい文章を書く事を心がけました。具体的な答案構成の学習方法は小飯塚先生のレジェメと同じ感じで下書き用紙の端に見出し(趣旨、根拠など)をつけ右の余白に軽くコメントを付すような感じでやりました。レジェメの言い回しがよければそのまま覚えてしまうのがいいと思います。コメントが思いつかないときは条文やレジェメを見直しました。
答練の成績は上級1回目がD~E判定、上級2、3回目はC判定くらいでした。(小飯塚先生の生クラスの採点結果です。)
・経営
もっとも苦手な科目です。初受験のときは勉強を始めたのは短答試験後、答練も全答練を1回受けただけでした。2回目も苦手意識があるせいかなかなか勉強する気がおきず、受験時もなかなか成績が上がらず苦労しました。
ただ、本試験を受けた感想としては基礎的な知識があれば十分(詳細なところは切って大丈夫)で大事なのは文章能力だと思います。ファイナンス論は勉強すれば点数に反映されやすい科目です。そういう意味でファイナンスは本試験でも差がつきやすい部分だと思います。
経営の勉強をしっかりやったのは3回目の受験のときでした。始めたのは1月からでしたが、ほかの科目と比べるとやはり、量が少なく苦手意識がなければ、短期間で仕上がる科目だと思います。具体的に何をやったかといえばあまり印象にありません。教科書の各章とそれに対応する答練の部分(基礎、応用、全答、直前)をセットで学習し、知識を定着させるように心がけていました。
とにかく苦手意識が強く自習をやる際いつも後回しにしていました。
答練は上級1、2回目がE判定、3回目がD判定でした。
・租税法
予備校の講師が言うとおり(私は木戸先生でした。) 全く頭の良し悪しが関係ない、やればやるだけ点数がのびる科目だと思います。そして、忘れやすくその反面1度きっちり覚えれば戻しやすい科目だと思います。大事なのは授業を聞いた後すぐ1度はその範囲をマスターすること(例題問題集を解けること)です。
勉強を始めたのは1月の半ばでした。そのため初めて答練を受けたのが4月の1回目の全答練でした。授業を聞いて例題→問題集→間違えた箇所を教科書に戻る。これで本当に十分だと思います。
受験を終えてみて個人的にアクセスは全くいらないと思いました。(実際解く時間もなく受講しませんでした)総合問題を解く機会は答練のときで十分で間違えた箇所に○をつけ後でそこだけ、解きなおせば十分です。総合問題を時間かけてまんべんなく何回も解きなおすようなことは費用対効果が本当に悪いと思います。
私は木戸先生のレジェメに答練で間違えた箇所に該当する部分を教科書で調べた事を書き込んでいました。このようにすることで本試験直前には自分なりの全範囲を網羅したミスノート、しかも全部読んでも1時間程度で終わるものを作成しました。
答練の成績は全答練1回目B判定、2回目C判定、直全答練C判定程度でした。
4モチベーションについて
はじめに紹介しましたとおり勉強をやる上で大事なのはモチベーションです。モチベーションは日々の学習の効率に比例するもので、受験回数を重ねるごとに低下していきます。
人にはそれぞれメンタル面において波があり、この試験勉強をコンスタントに安定させて続けていくことは非常に難しい事です。
私が考える勉強のやる気を起こさせる最も効果的な方法は勉強から離れる時間を少し作ることだと思います。
具体的に私が実践した方法は登録制の短期バイト(週末1~2日)をすることでした。
単純なことですが、まずポイントとして言えることは、私はバイト仲間に受験のことは一切話しませんでしたし話題にも載せませんでした。
ここで私の精神的な流れはどうせ勉強しないならその時間バイトしていた方がマシ、少しだけどお金が手に入るため、週一回は飲みに行ったり多少趣味に使ったりと心のゆとりが生まれる。
重要なのはバイト仲間と一緒にいる間は受験の話題が全くださないことです(話題は新聞なりテレビ、友人、恋人などを材料にしていました)
このようにコミュニケーションをとる努力をすることは頭のきりかえを上手にし、結果頭を受験生活から一端リフレッシュさせる効果があると思います。長期間バイト(2ヶ月ぶっ通しとか)すると勉強を忘れてしまいがちなので、短期間のバイトを6月一杯くらいまで(短答前はまとめる休みをもらう)続けるのがいいと思います。
他にも受験仲間以外の人達と一緒に出かけるのもいいと思います。とにかく、勉強から離れることです。頭の切り換えを上手くし、リフレッシュさせればモチベーションは上がります。
5最後に
受験生活は本当に辛いです。試験が近づくにつれ不安は次第に大きくなってきます。
これは、成績が悪い人から優秀な人みんな同じです。その中で大事なのは辛い現実としっかりと向き合うこと、最後まで絶対に諦めないことだと思います。私は論文2回目に落ちたとき年も25歳だし、家庭に経済的な余裕もなかったため受験をもうやめて就職活動をしようと考えました。
そのときは受験生活から開放されて社会に出て人並みの生活をしたいという気持ちがありました。でも、今受験生活から開放されても何年か後、絶対後悔するときが来ると思いました。そう思い立ったとき私は11月の発表から翌年1月まで週5~6でバイトをし、学費をため、1月の半ばから再び受験生活に戻りました(その後もバイトは週1~2続けていました)新会社法の改正、新科目租税法の導入。
不安は沢山ありましたが、できることからひとつひとつやっていこうと思いました。
この試験やることが本当に多いのですが、まとめて全てやろうとするのではなく問題をひとつひとつ片付けて行くことが合格への近道だと思います。
そんなひとつひとつやっていたら終わらないと思われる方(特に初受験の方)、全くその通りで全てのことを満遍なくやっていたら、終わりません。だから自分や講師の判断で範囲を切るとか、勉強のやり方を効率的にやるとか試行錯誤しながら、なんとか終わらせてください。
特に初受検のときは直前まで半分以上の科目がE判定だったとしても決して諦めないで下さい。本試験は1発勝負なので何が起きるか解りません。2回目以降の方は苦手な科目に重点を置き、モチベーションを維持しつつ複数受験者なりの効率のよい勉強の仕方を組み立ててがんばってください!
長くなりましたがみなさんの合格とその後、一緒に同じステージで働けることを楽しみにしています。読んでくださった方、本当にありがとうございました。