ハムスターさん
公認会計士二次試験 <2005合格体験記>
by ハムスター3年間、しかし勉強期間実質2年間の記録
前半2年間の失敗を踏まえ1年間を過ごした内容を合格体験記とします。
目次
はじめに
準備編
甘さを捨てる
完全成功報酬型労働
合格レベルの到達目標を明確にする
合格率は不合格率の補数の関係(イメージ)
何事もメリット・デメリットをできるだけ明確に捉えバランスを重視
生活習慣
残心
悟り
いつも通り感
環境 - 友達、自習室、実家、学校選び、講師選び、ライブを重視した理由
勉強法(総論)
情報活用のための整理~紙の山との戦い
コンテンツプライオリティ
直前期の過去問を使った勉強法
質問コーナー積極活用
科目特性を考える
勉強法(科目別) - 簿記、原価計算、財務諸表論、監査論、商法(企業法)、民法、経営学
本番編対策
本番結果
最後に
はじめに
【基礎データ】専門学校:TAC(全国公開模試のみ+大原)
開始時期:2002年6月くらい
私立大学法学部卒業、開始レベル:簿記初心者
前職:あり、勤務期間満3年
受験回数:2回
【略歴】
2002年6月 TAC2年本科でスタート始めた当初は社会人受験生
2003年6月 入門基礎期が終了し上級期を前に退職、
2004年6月 短答落ち(2問足らず)
2005年6月 短答合格(36問)
2005年11月 論文式合格
【大まかな受験ヒストリー】
1年目~全く手付かずの入門基礎期
最初の1年間は入門基礎でありながら仕事との両立は困難でした。
結果として講義を受講するのが精一杯のレベルであり、簿原以外は
講義すら聞けていないが正直なところでした。
つまり最初の1年間ほとんど何もしてませんでした。
2年目~苦痛に終始した上級期(夏)(1回目)
この状態で退職し突入した上級期は散々な出来でした。
答練で点数が一桁とかあたりまえだった。
全答練1回目は3500人中3000位という結果をさらすありさま。
2回目は1500位くらいへの順位はあがったが、合格には程遠い状態でした。
もちろん短答落ち(2点差)で終了です。
3年目~思考がまわりはじめた上級期(夏)(2回目)
そこで前半2年間の失敗を踏まえおおまかな戦略をたてました。
TACの合格者数から割り出した想定合格ラインに基づき、バランス重視で
全科目偏差値55↑計画とした。55を越える科目はしばらく放置し
苦手科目へ勉強資源を投入していくという基本計画でした。また2年間の経験を活かした
勉強法、生活習慣、心構えをいろいろ身につていき、普段の答練の順位は
みるみる上昇していきました。その結果として
全答練1回目(不本意なミスにより)600位⇒2回目講師の誘いがあるくらい好成績となり、
本試験自体にも合格できたと思います。
準備編(2005年)~心境と精神論 【原点回帰し動機付けをして支えにする】
公認会計士を始めた理由、会社を辞めるまでに至った理由
将来的な目標
の三点を動機付けとして、モチベーションを高めると共に
何で勉強するのか見失いそうになった時の支えとしてました。
【心得(心構え)】
2005年 - 初期
甘さを捨てる
とにかく受験に対する姿勢がなっていなかったと考え以下の戒めを作りました・ うざい、だるい等と愚痴をいわない
- 自分の選択した道に責任をもっていない。
- 穴を作っては他のすべてを台無しにする
- 大概ぎりぎり落ちます。04受験はこの甘さのため短答落ち
- 自分の実力が客観的に把握できない
- 前に進まない。生産的な思考を生まない
完全成功報酬型労働
受験=仕事と言う位置付けで考えることにしました「遊びでないよ。」という意識付け。プラス、既にプロフェッションの
意識を持つため。成功(合格)すれば報酬が支払われる仕事なんだと。
このように考えることでいかにクオリティを高めてクライアント(公認会計士
監査・審議会)に受注製品(答案)を提出するかを考えるという点にスポットを当てた受験生活をおくれました。
そして相手(試験委員)を意識した(別に著書を読むというのでなく)対応がとれたと思います。
採点者も人間ですから、採点していただく、認めてもらえる答案をつくることを意識しました。
内容はもちろん、構成、読みやすさなどもある程度こだわりました。
字は綺麗でなくても丁寧な字を一定のスピードで書ける力を身につけました(45字/分ほど)。
合格レベルの到達目標を明確にする
☆☆ 合格する時の自分の到達しているレベルをイメージ ☆☆レベルとは... 直前期に勉強はどのようにやっているか
どんな知識やスキルを身に付けているか
どんな精神状態で論文式を受験しているか
と考えました。
最初は合格体験記や合格者の声に基づいておおまかに、だんだんと具体的に独自の要素を盛り込み増築していきました。
初期: 最後は全科目を2週間で1回転見直せるようになる。
知識が科目別でなく、全体でリンクするようになる。
中期: 会計法規集、六法の内容を一般の人に納得できるように説明できるようになる。
後期: いつも通りの実力を発揮できる精神状態を維持、体調を管理する。
など
2005年-中期
合格率は不合格率と補数の関係(イメージ)
勉強することで合格率を高めるという行動の他に不合格率を上げる要因をできるだけ排除しました
ex飲みに誘われる
⇒体調を崩す、勉強時間が減るリスクを負う
⇒過度な参加は禁物、月1回までに制限するetc
何事もメリット/デメリットをできるだけ明確に捉えバランスを重視
ex息抜きもメリット/デメリットがあると考えました。メリット : 疲労し切った脳みそをリフレッシュし
その後の勉強を効率的にする
デメリット: 息を抜き過ぎることで、元の勉強ペースにもどれなくなる。
モチベーションが下がる。時間を浪費する。
以上を踏まえ。息抜きと称した「サボリ」を、これは息抜きすぎじゃない?
と自分で確認して排除し、逆に自分を追い詰めすぎないようにしました。
全ての行動、講師や学校の選択も息抜きと同様に考えていました。
一長一短の組合せであったと思います。
生活習慣
時間帯の固定化をすることで定型的な行動をプログラム化食事の時間、内容、就寝/睡眠/起床時間や休養日のスケジュール。
勉強するにしても、日中8時から21時までを勉強時間として
内訳を科目毎に大体の時間帯を統一していました。
内訳 8時から11時30分までを午前として計算科目+財表(余裕があれば)
12時半以降を午後として理論科目と講義の受講を中心とする
固定されることにより、定型的な行動が無意識でできるようになり
余計な体力や思考を使わなくて済むようになるので効率が上がっていきました。
2005年-後期
残心
武道で言う「残心」、簡単に言えば「止めを刺す」ということ。ふりぬく、最後まで徹底する。気を抜かないという意識が差を生むと考えたからです。
具体的には
・ 最後の全答練で好成績を残しても、それはあくまで練習であり本番はまた別であるということを意識すること
・ また、練習、本番問わず解答中は「勝ちを急がず」時間一杯まで使いきり「ふりぬく、徹底的に叩きのめす」こと
・ 問題用紙を開いた瞬間「あっ簡単」とほくそ笑む「油断」を消すこと
など
悟り
会計士になるかなれるかでなくて、自分は会計士として恥ずかしい知識レベルでありたくないと思うと、答練などで一喜一憂するのでなく正確な知識をひとつひとつ淡々と積んでいくようになりました。
なりきり会計士だったと思います。
いつも通り感
実力以上のモノが答案に反映されることはまずないので、いかに普段通りの実力を答案に反映させるかに神経を使いました。実力以上を反映しようと欲張るすると普段と違うことをしてしまい、穴を掘ると考えたからです
環境
ともだち
学校内では多く数えても3人しかいませんでした。普段一緒に食事する事もなく月一回ぐらい30分しゃべるかどうかでした
主にストレスは学外で発散すりようにしていました。
俗に言うメリハリにつながったと思います。
自習室
慣れた場所で自習していました。プログラム化に近いですが、慣れた場所で勉強すると効率が良い気がしたので。
校舎間の移動は最低限に
講師の関係でベースとする校舎から離れる時はその日はその校舎で
ずっと勉強できるように、一日分の資料類を持ち歩きました。
実家
食住のサポートをしてもらう。使えるものは使うというスタンスで環境はできるだけ整えるという
徹底した姿勢はむしろよいと考えました。ここまでサポートされて
合格できないのでは情けないと自分を追い込む材料にもなったと思います。
学校選び
TACを選んだのは、合格した知人はほとんどTACだったからです。あまり深く考えていませんでした。そんな余裕が仕事のせいでなかったからかもしれません
一回目に短答落ちをしてしまったとき学校のせいにしたい時もありました
あえて自分の所為にしました。考えてみても明らかに自分の勉強不足が原因であり
学校に関してはTACから変更する理由はなく。もっと積極的に活用することができと気づいたからです。
合格後に考えて見ても
どの学校を利用するにせよ迷う必要はなかったと思います。
その学校のコンテンツの内容をいかに正確に身につけるか、使いこなすかがポイントであったと思いました。
講師選び
合否を分けると思われてそうですがあまり関係なかったかなと思います。とにかく自分のベースとなる校舎を中心にライブ授業であること、自分との
相性を勘案して決定しました。講師が頭良いかどうか、周りの評判は無視
自分が必ず一回受講してみて気に入った講師を選択しました。
首都圏TACはやたら講師が多いので自分との相性の良い講師を選べたと
思います。
ライブを重視した理由は二つ
講師へ質問に行きやすくするためでした。講師だって人間です。自分のコマに出ている生徒が質問にくればそうでない場合に比べ対応が良くなると考えたからです。
答練の採点が、ライブ講師になることが多い。(非常勤講師は採点しない)
- > 顔もみたことない採点講師(たまに良心的な人もいる)に採点されたくなかった。
- >答練と質問、講義を合わせて講師に客観的な評価をしていただける
彼らは受講生の全体のレベルを踏まえ予言してくれたと思っています。これは一つのよりどころになり、
本番もいつも通りできればいいんだ。と自信につながりました。
勉強法(総論)
【情報活用のための整理~紙の山との戦い】
とにかくコンテンツの媒体は紙が中心であり答練、テキスト、レジュメ、場合によって板書ノートすべて紙で配布されます。このまま利用しては情報を活用しきれない、検索だけで相当な時間を使うハメになりつつありました。
そのため、オールインファイルの作成、マーカー術、徹底した書き込みによる板書ノートの削除をすることで情報が十分に活用できる状態にしました。
・ オールインファイル
全ての紙をB5サイズとして(B4なら2分割にする、縮小コピー)
26穴の穴をあけてファイリングすること。大概は論点別に整理する。
・ マーカー術
文字情報に色で属性をつける。例えばオレンジなら定義、緑なら論拠/理由付け
赤なら問題提起など。対比される説はピンクと青で分けるなど。
・ 書き込み
情報を集約すると言う意味で書き込みが重要となった。最低限、板書ノートは
全てレジュメかテキストに集約していました。
【一日やる事ファイル】
選択した講師によっては校舎を移動しなくてなりませんでした。その場合、日中にまたベースとなる校舎に戻るのも時間がもったいなかったので
一日分の資料をもって出かけてました。
- 進捗を確認しやすい
- 荷物の量を軽量化しつつ、複数科目の勉強ができた
【コンテンツプライオリティ】
1.TACコンテンツ(講義、テキスト、レジュメ、答練)2.会社法条文、会計法規集、委員会報告書
3.日経新聞
4.実物:有価証券報告書(含:監査報告書)
5.過去問
6.他校全国公開模試
7.基本書
8.他校コンテンツ
としていた。
途中の順位付けにはそんなに意味がないですが、他校コンテンツとの間には
これだけの隔たりがあったことを表現しています。
基本書までたどり着いたのですら一部の科目ですが
綺麗な言い方すれば「TACを信じてたから」
事実、自分は割り切ってやってたと思います。
7.までできれば相当な知識量だと思ってましたし。
後は思考力、体力、集中力等など知識に付随する受験能力を磨くことに専念しました。
【直前期の過去問をつかった勉強法】
これは宣伝トークでなくSpokさんのwebサイトを参考にして始めました。最終的には、しっかり解くというより眺める、解答を読む、また眺めるといったくり返し。
・ 表現方法に馴れる。特に最近2年分について。
・ どんなレベルのことを、どう問いているのかを探る
- > 数年分を確認するだけで流れが見えます。昔はあーだったけど今はこうなのかぁなど。
- > 没問を判断する嗅覚を養いました
【質問コーナー積極活用】
上手い質問は科目のモチベーションが高まりました。結果論から言えば、質問した回数と科目の成績って
自分のなかで相関関係にあったと思います。
・ 相関にあった
簿記、原計、監査、商法、経営、民法
・ 相関になかった
財表
内訳:
- 質問にいく回数が多く成績が伸びた
- 少なく、成績が伸びなかった
- 少ないけど、伸びた
質問の効用を考えて見ると・・・
■わからない=即誰かに聞く=損であると思いました。
わからないことに、ぶち当たると直ぐに誰かに聞いてしまうことはとっても損していているのではと思いました。
確かに、その聞いた内容に関しては答えを得ることはできます。(聞き方が悪いと答えがでないこともあります)しかし、それ以上に得るものはないからです。
■ついでに思考力も鍛えちゃうこともできました。
自分は何が、どの様にわからないのか整理をしてから質問をすると、前後の関係も合わせて思考力が付いてきます。このプロセスを通すと印象にも残るので記憶にも繋がります。
単に定義ぽいことを聞くだけなら別にこんな面倒なことはいりませんが、ロジカルな問題になる場合には答を得る以上に力を発揮しました。
科目特性を考える
【科目特性と計画】
科目特性と相性を考える商法(企業法)、民法
ある一定のラインを超えると伸び率が高く忘却率も低くなる。
ある一定のラインは個人差があるが
他の科目に比べてかける時間数が多い思う。
簿記、原価計算(管理会計)
やった分だけ点が伸びるわけでないが一回コツをつかみ
解き方が定着すると忘却率が低く点数も安定する
租税法もこのカテゴリーに近いと考えている
監査、財表
勉強した分だけ比例的に伸びるが忘却率は計算科目にくらべ高い。
経営
やってもやっても本試験には反映しにくいもっと基本的なことを抑えたほうがいいのかなぁ
But全答練(全国公開模試)ではかなり差がつく
以上の特性と自分と科目の相性をポイントに計画しました
年内計画 → 苦手科目を潰す、科目特性に合わせウェイト配分
らんく
A 簿原商民⇒毎日のスケジュールに組み込み
B 監財⇒講義+1回覚える+答練前確認
C 経営⇒講義(集中!!)+たまに答練前確認
年明け → 選択科目のウェートを落とす
らんく
A 原商監財⇒毎日のスケジュールに組み込み
B 簿民⇒出来具合によりボリュームを落とす。
C 経営⇒答練前集中確認
短答後 → 選択科目、理論の比重を高める
らんく(目標)
Aa原/民/営⇒優先して一通り確認する。
何を忘れているか。何を覚えていないか。
A 企/財⇒毎日のスケジュールに組み込み
B 簿/監⇒出来具合によりボリュームを落とす。
勉強法(科目別)~普段のインプット・アウトプット
計算系【簿記】
一日最低1問通常2問の総合問題で論点を確認しなるべく、できないところだけつぶすように心がけました。
簿記精選集を作成し無駄問を解かない。
管理シートを作成して出来具合のムラをなくす
財務諸表論との連携重視
・計算と理論は表裏一体と考えて計算で解いた論点はその日のうちに理論も確認するようにしていました。
---> そのうち計算問題を解きながら理論の論証ができるようになった。
【原価計算(管理会計論)】
計算問題は 1,2問/日理論重視の姿勢で
管理会計の理論ファイルを作成しました。
授業中に配布されるレジュメをB5に分割し印刷面を上にして重ねバインドすると、
裏面が白紙であったので見開き左側が白紙となります。
そこに答練で出題された理論を書き写しレジュメを加工したサブノートを作成してそれを簿記でやっていたように計算問題と合わせて理論を確認していました。
そして近年、管理会計論では理論の書述の割合が増えていたので、2005年に限って言えば当たりであったと思います。
理論系
【財務諸表論】
簿記との連携を重視簿記に割く時間が長かったので、同時に財表もできるように工夫していました。
具体的には、アクセス、ドクターといった答練の計算問題も理論を意識しながら
解くということ。
仕訳をイメージしながら
言葉だけでなく、仕訳をきってみるとイメージが膨らみました。
論点集、答練は論点別に整理レジュメと一緒にバインド
オールインワンファイルにすべて突っ込んで管理していました。
直前期にも大切な資料がなくなるということもなく、検索スピードも高く便利だったと思います。
わからなければ図解
会計法規集への書き込み
会計法規集には図解がなかったので空いているスペースを利用して
自分で法規集の内容が示していることを図解していました。
それはテキストに載っているものの流用だったり、オリジナルなもの様々でした。
例えば、外貨建その他有価証券(債券)の特例や、在外子会社の為替換算調整勘定の調整。
有価証券報告書
勉強した内容がリアルに反映されているものとして確認しました。
ある意味ここが一つの到達地点だったと思います。
注記項目のイメージをつかむのに、特に役立ちました。
【監査論】
テキスト、基準、部分的に委員会報告書を活用しました監査報告書(本物 3種:無限定、限定付き、意見拒否)
定義を覚える、テキストの内容をようかくして構成を作成する答練をしっかり受けるなど
スタンダードな勉強しかしなかった。監査基準に関しては、講師がくれた基準の文言
穴埋めで重要キーワードを暗記しました。
【商法(企業法)】
1年目の苦手科目
小飯塚講師のレジュメと条文をひたすら読み、理解し、覚えるの日々でした
年明けからは論点別の管理シートを作成し、知識の定着のムラをなくすように
努力しました。そうすると直前期には不思議とどんな問題もそこそこ論証できるレベルに向上していました。
【民法】
1年目の苦手科目公文講師のレジュメの活用と多賀講師への質問攻勢
とにかく、論点を覚え問題所在と自説、論拠を理解し覚えました。
唯一上手く軌道に乗せられなくて、力技でねじ伏せた科目でした。
【経営学】
昔からの得意科目こまかい書き方の指導を講師より受けて得点力をさらにアップさせました。
基本的なキーワードの定義や論点間の流れをきっちり覚えて、日経新聞をよみながら
活用して定着させる活動の繰り返し。会社員時代のケースや会社組織に置き換えて
イメージしていた。しかし、その努力は知識面に関してはあまり報われなかったのが現状でした。
本番編対策
本番では緊張状態のため通常の70%~80%の実力しか出せない人が多いと聞いていました。そのため練習時点で合格ラインを超えているならば自分が100%の実力を出すだけで不合格となる可能性がさらに低くなると常々考えていました。そこでいつもどおりの実力をだすために以下のような環境を整えたり準備、考えたりしました。
普段の勉強時間を本試験の時間帯に合わせる。
午前中は計算問題を解く、午後は理論科目を解く
午後17:15まで(試験終了時刻まで)を集中する時間とする。
熱さ対策
冷えピタ(煮詰まった脳みそをクールダウン)保冷材(昼飯がくさらないよう、冷えた飲み物を確保するため)
普段、朝夕のジョギングで汗をかき、本番中に汗をかいても動じない。
狭い机対策
筆記具の配置を考える。問題用紙をホッチキス止めしてバラけないようにする。
落ち着いた行動対策
当日の予定はきめ、持ち物は準備しておくガムを噛む(心拍数を一定に保ち、適度な緊張状態を作る)
耳栓(禁止ではなかった)
ヨーグルトを食べ早めに家で便通を済ます。早稲田会場トイレはいつも長蛇の列。
早く会場に到着して軽く計算問題を解いて体と心を会場に慣らす
実力以上のものを自分に要求しない
周りを見回して緊張している様子を確認し笑うなるようにしかならないと思う。
できないところはみんなできないと思う。
早目の受験申込により、若い番号の受験番号をとる。
・ 遅い番号は合格率が低い。また早稲田会場では階段しか使えない割に高い階にされるから。
油断しないようにする対策
機械のように淡々と処理した。簡単な問題から解く。そして初めは丁寧に解いた。
答錬の点数はあくまで練習、本番は別物を考えた。
汚い雑な字はどんなに内容がよくても読まれず採点されないと考え。おおきく丁寧な字をこころがける。
丁寧な字でも45字/分でかけるように訓練した。
どんなに簡単な問題でも、構成をしっかり考えてから解く癖をつけた。
以上の対策を踏まえ
本番の手応えは次の通りでした。
本番結果
【短答式】
2004年が異常に暑かったので、暑さ対策をしていたが気温が低い上に窓全開で風も強くむしろ寒かった。
平年並みの気温ならそれほど暑さを気にする必要はないと思われます。
手応えは理論は出来たけど、計算が半々くらいという感じ。
【論文式】◎よくできた○普通にできた△あまりできなかった×できなかった××最悪
【1日目】
とにかく熱い、冷房効かず。室温30℃を超す。簿記の個別以降は意識朦朧状態になった。体重が1日で1.5kg減った。
- 簿記:個別◎、連結×
- 財表:減損、リース◎、小問形式○
- 経営:○やや△(VRIOと穴埋めの半分は書けず。)
【2日目】
台風の影響で涼しくなる、問題を解きやすくなった。- 原計:△(理論はしっかり解く、数字は合っていないと思う)
全体的難しかった。数字が合っている気がしなかった。
- 監査:◎(監査報告書の作成も基準を踏まえ、それなりに書けた)
事例問題は問題の意図と解答方法を理解するのに10分以上かかった。後は時間がある限り、
埋める埋める埋める。
【3日目】
台風直撃、2日目引き続き涼しい。- 商法:○(他の受験生に書き負けない程度に論証できた。)
油断しないように、構成は入念に丁寧に論証の型を外さず、論述は丁寧な文字を意識した。
それくらいしか差がつけようがないと思ったから。
2問目はどこまで書いてよいのかわからなかった。持てる知識を総動員して構成し解答した。
民法:××(1枚半白紙といっても過言でない論証)
書かなきゃ救済できないという講師の話しを思い出し、とにかく頑張りを見せるため宇宙のファンタジーを書いた。とにかく、事例を分析する、問題の所在を探す、条文をひく、自説までかけなくても結論も書いてみた。
結論:みんなが出来るところをとって、出来ないところは出来なかった。そんな感触であったと思います。
最後に
もっともらしい、勉強法や精神論を書かせていただきました。しかし、この内容自体が重要であるわけではなく自分独自の勉強法を確立し使いこなし、受験を見据えて生活習慣を作り、答練などで結果をだすことが重要だと思いました。
また受験では多くの情報が氾濫しています。それに惑わされないで自分を信じていきました。
自分が使いこなせないものは、他人がいかにその方法で美味しい思いをしていたとしても単なるゴミとも考えていたからです。
これから会計士を目指す受験生の皆様、周りに惑わされないで下さい、踊らされないで下さい。
自分を信じて!!