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在学中1年6ヶ月での短期合格。何かを選択する、ということは、他の何かを諦めること。たこ焼きさんは、休学という選択をして、合格可能性を高める選択をしました。
奇をてらわないベーシックな勉強法ですが、それを徹底することが大事だということがよくわかる体験記となっています。
ペンネーム:たこ焼き
受験回数:1回
年齢:23歳
予備校:CPA
こんにちは、たこ焼きです!
まずは、私が会計士を目指した理由から簡単に話します。
私が、仕事を選ぶ上で大事にしたかったのが育児との両立と、年収の高さです。
会計士なら、出産後でも職場復帰がしやすい、また非常勤でも1日5万円ほどもらえることを知り、自分が求めていたものにピッタリでした。
そういう理由から、会計士を目指そうと思い、2021年の2月にCPAに入り、2021年の12月短答に合格し、2022年8月論文に合格しました。
ちなみに、勉強を始めた当時は簿記すら触れたことがありませんでした。
また、私は怠惰な人間なので、1日10時間とかは勉強できなかったですし、塾の自習室に最後までいることも出来なかったです。
それでも、最低限の勉強で合格を勝ち取ったと自負しているので、勉強法1つでも受験生の役にたてばいいなと思い、自身の受験生活を振り返って行こうと思います。
私は上位合格を狙うというよりかは、最低限の勉強量で合格したいという気持ちが強かったので、そういう方に参考にしていただきたいです!
また、私は卒論が厳しめの学部に所属していたため、大学との両立は厳しいと思い、短答の4ヶ月前から1年間休学をしていました。
論文の時期も休学と被っていたため、ほぼ専念の状態での勉強でした。
周りにも休学している友人は多かったため、大学との両立が厳しいと感じたり、合格後に遊びたいと思っている方は、休学という選択肢もあることを知って欲しいです。
まず、1番覚えておいて欲しいことは、公認会計士試験は相対評価ということです。
短答、論文どちらの勉強していても、点数だけに囚われて落ち込んでしまうことがあります。
しかし、短答で全体6割行かなくても受かる年もありますし、論文の素点が20点でも受かる年もあります。
問題が難しいと感じて焦っても、必ず他の人も同じように難しいと感じて焦っています!
私は、管理の計算が苦手だったのですが、管理の計算が難しくなった方が差が出にくいので、ラッキーと思って解いていました!
そう思うことが、試験に打ち勝つ一歩になると思います。
なので、この試験は相対評価!ということは絶対に忘れないでください。
まず、短答の成績を載せてから、勉強法について述べていきます。
ボーダーは超えていたので、安心して論文の勉強に移ることができました。
総合得点 377/500(75.4%)
企業法 70/100
管理 62/100
監査 85/100
財務 160/200
私は、短答の10ヶ月前に勉強を始めたため、最初の5ヶ月くらいはひたすら授業を消化することに必至でした。
なので、予備校は通学でしたが、WEB講義で授業を消化していました。
1日に2~4個程度授業を消化していたため、大変だったのですが、"授業をひたすら消化する"とやるべきことが明確だったので、精神的にはキツくなく、1番楽しんで勉強できていた時期だと思います。
授業を消化する上で大事にしていたことは、アウトプットも併用して行うことです。
授業は、ほとんとがインプットの時間だと思います。
なので、その後にテキストを復習したり、問題集を自力で解いてみたりすることが大事です。
私は、授業を見た次の日、3日後、1週間後、2週間後に授業の復習をし、2週間後のときには問題集も解くようにしておきました。
また、このときに複数の授業を受けていると、スケジュール管理が難しくなるので、ipadのスケジュール帳で管理していました。
CPAでは、短答3ヶ月前になると答練が始まるのですが、私はまだ企業法の授業が終わっていなかったので、企業法の授業を消化しつつ、他の教科は答練に向けた勉強に切り替えていました。
直前答練以外の答練はリアルタイムで受けていなかったのですが、直前答練は本試験の形式がわかるため、授業が間に合っていなくてもリアルタイムで受けることをお勧めします。
理論に関しては、回転できる場所は回転させて、できない場所は理解をしてから回転に移りました。
ここで、焦らずに自分が出来ない分野を理解し、克服しようとする気持ちを持てば、残りの3ヶ月で絶対に成長できます!
短答の直前期は、ひたすら同じことの繰り返しです。
新しいことを覚えるというよりかは、今まで覚えてきたことをいかに定着させるかです。
理論に関しては、2週間に1回全教科のテキストを回転させていました。
毎日毎日同じようなことの繰り返しなので、精神的にきついです、、
1週間くらい前になったら、"今回でこのテキストを見るのは最後だ!!!"という気持ちで、最後の回転をします。
各科目の勉強法についてですが、短答と論文、計算と理論で別物なので、それぞれに分けて説明していきます!
勉強法に自信がある科目については、◯ではなく●にしておくので、特に見てほしいです!
短答の財務会計論(計算)は、1ヶ月前まで点数が伸び悩んでいました。
原因は、ケアレスミスです。
ただ、何回も答練を解くことで、自分のミスのパターンがわかってくるので、論点ごとに注意すべきポイントをメモしていました。
そのメモは日常的に見るというよりは、答練前の10分、本番のときは休憩中などに見ていました。
ケアレスミスのみのメモは、数分あれば見終わるので、見終わらないと焦ることもないのでおすすめです!
また、答練であまり点数が取れない方は、過去問を解くことをお勧めします。
私が通っていた予備校だけかもしれませんが、答練は少しクセがあります。
しかし、試験の問題は素直なものが多い気がします。
私は、答練では5~6割しか点が取れていなかったのですが、過去問では8割取れてびっくりしました。
ただ、答練より過去問の方が難しい、という人もいたので、どちらが自分に合うのかを判断する点でも、過去問を解いてみることはお勧めです。
管理会計論(計算)は完全に守りの科目です!
基礎を徹底的に固めてください。
管理会計論(計算)が難化したときには、誰も解けなくなるので、一気に平均点が下がります。
一方、管理会計論(計算)が易化したときには、平均点が上がるので、1問でも失点すると、そこそこ痛手になります。
なので、難しい問題は一切解けなくていいですが、簡単な問題は解けるようにしておくことが大事です!
あとは、捨てる勇気を持つことが大事です。
最初は、解いたら解けるのではないかと期待してしまい、なかなか問題を捨てるのは気が引けます。
しかし、短答での管理会計論は時間との戦いです。
問題を広く触れることよりも、狭く触れて必ず得点にすることが大事です。
なので、答練を通して捨てる勇気を持てるようにしましょう。
管理会計論(理論)は、安定する教科なので、絶対に味方にしてください!!!
というのも、私は、本試験で計算22点しか取れていないのですが、理論で満点取れたおかげで、管理会計論で足を引っ張らずに済みました。
また、管理会計論(理論)は過去問の焼き直しが多いです。
なので、過去問をひたすら回転していたら、ほとんどの問題は見たことある程度になることができます。
と言いつつ、年度によって本当に太刀打ちできない年もあります。
なので、まわりの人が取れる問題は絶対に取る、まわりの人が取れない問題は取らなくても焦らない、というのが大事です。
管理会計論(計算)と同じようなこと言っていますが、結局は応用より基礎を大事にすることが重要です。
短答に関しては、財務会計論(理論)と監査論と企業法は勉強方法が似ているため、まとめて説明します。
これらの教科では、テキストと問題集を併用して勉強していまし*た。
各教科とも、問題集は3回ほど回転させましたが、毎回間違えたところにチェックをつけておき、3回とも間違えた部分には付箋をつけていました。
そして、問題集はさっと確認できるため、答練前に確認していました。
理論は、テキストだけで勉強していると、理論独特の聞かれ方を忘れてしまうため、直前期であっても、さらっと問題集を見るのはおすすめです。
また、自分なりのまとめノートを作っておくのもおすすめです。
特に企業は、似たような情報が多いので、混乱してきます。
テキストにもまとめは載っていますが、自分でまとめノートを作ることで、理解が深まり、暗記しやすくなります。
まとめノートといっても、自分だけが理解できる簡易的なもので大丈夫なので試してみてください!
恥ずかしい成績なのですが、ギリギリ合格者として参考にしてください!
私は、短答はある程度余裕のある合格ができたのですが、論文はギリギリ合格になってしまいました。
今までの受験を思い返しても、マークシートは大得意で記述は大の苦手ということがありましたが、それ以上に論文はどうせ受かると生半可な気持ちで勉強していたからです。
3ヶ月前になり、そろそろ本気で勉強しないと間に合わないと気付き、ぎりぎり合格することができました。
皆さんも、短答受かったからといって安心せずに、論文まで気を緩まず頑張ってください。
財務会計論(計算)は、論文では個別論点と構造論点とに分かれます。
個別論点に関しては、短答の知識で十分です!!
12短答の子より5短答の子の方が点数高い、ということもあったので、新たな知識というよりかは、既に得た知識をいかに覚えておくかです。
大事なのは構造論点です。
基本的は連結・企業結合・事業分離から出ることが多いです。
構造論点は、論文から新たに勉強が必要になる論点があったり、配点が大きかったりするので、対策が必要です。
まずは、短答の知識を持続させつつ、新しい論点を何度も何度も解いて定着させることが大事です。
企業結合や事業分離は似た論点が多いので、切り離して理解せずに、2~3日時間をとって、じっくり理解することをお勧めします。
構造論点を武器にすると、点数がかなり安定しますし、かなり自信になります!!
ぜひ構造論点は自分の武器だと思えるほど鍛え上げてください!
素直に言ってしまうと、財務会計論(理論)はひたすら暗記です。
最初に取り組むときは、理解したほうがいいですが、理解だけで文章は書けません。
なので3ヶ月前くらいになったら、本気で暗記する意思を持ってください(暗記は辛いです、、)
暗記する際に気をつけるべきことは、全文暗記するのではなく、自分なりのキーワードを覚え、そのキーワードをつなぎ合わせて文章にできるようにすることです。
やはり、暗記の量は膨大なので、いかに効率よく暗記するようにキーワード暗記が大事になってきます。
とはいえ、キーワードだけを覚えていても、上手に文章にすることができないこともあるので、キーワード同士の繋がりも意識することが大事です。
財務会計論(理論)の点数配分も高いので、計算があまりできなくても、理論で偏差値がはねることがあります。
なので、直前期に理論をひたすら頑張れるように、直前期には計算完璧の状態に持っていけると強いです!
管理会計論(計算)は、短答で嫌な思い出がある人が多いと思いますが、論文ではその嫌な思いからも少し解放されると思います!
というのも、短答のように時間に追われることはないですし、財務会計論と合算で偏差値が出るので、足切りすることはほぼありません。
また、短答の知識で対応できるので、新しい論点が追加されることもありません。
なので、短答の知識を使って、論文の形式に慣れれば管理会計論で足を引っ張ることはありません!
管理会計論(理論)は、重要度高めの論点の暗記と、キーワードの暗記が重要です。
他の教科の暗記もあるので、管理会計論(理論)に関しては、重要度高めの論点だけ暗記して、低めの論点は見なくて大丈夫です!
そして、管理会計論(理論)は、キーワード採点と言われているので、暗記する際には、キーワードを正確に覚えることが大事です。
監査論は、理論と事例の2問に分かれていますが、理論はひたすら暗記です、、
だいたい、覚えるべき論点が各予備校で固定されつつあると思うので、それを暗記します。
理論は、暗記である程度の点数を取ることができます!
一方で、事例は暗記ではなく、答練を理解すること、監基報を使いこなすことが大事になってきます。
大体、答練を解くたびに、"ここ問題になるんだろうな"という部分がわかってきます。
なので、答練を解き、解説を聞いて理解する。
これの繰り返しです。
そして、そのときに監基報をいかに使いこなせるかが肝になってきます。
企業法は書き方が決まっているので、まずは書き方を理解して、自分のものにしてください。
次は、論点の暗記です。
また暗記?となるかもしれませんが、企業法は答えが決まっているわけではないので、他の理論に比べて一言一句まで暗記する必要はありません!
(そうは言っても、暗記しなければ何も書けないので、決して簡単なわけではないです).
そして、企業法では、条文指摘をしないと点数がこないので、条文の理解も大事になります。
これは、勉強していくうちに身につくものですが、企業法の勉強をしているときに意識するようにしましょう!
租税法は、忘れやすい科目なので、いかに回転教材を回転できるかが重要になってきます。
私の塾では、問題集が回転教材だったので、論文2ヶ月前から2週間に1回転するようにしていました。
1週間に1回転している知り合いもいましたが、回転数は個人によって異なると思うので、1~3週間に1回転できれば良いと思います。
そして、おすすめの回転法は、今日は減価償却、明日は給与といった風に論点ごとに勉強することです。
最初の方は、色々な論点がまとめられている問題を1つずつ解いていたのですが、あまり点が伸びなかったため、上記の方法に切り替えました。
色々な方法を試してみて、自分に合っている方法を見つけてください!
他の理論と違って、条文を探せることができれば点がくるのが租税法(理論)の特徴です。
なので、租税法(理論)に関しては、どういう論点が何条に書いているかを把握するのが大事です。
問題集をひたすら回転するというよりかは、条文を1条から見ていって、条文と論点を繋ぎ合わせることが大事です。
経営学は基礎を理解することが大事です。
経営学は難化する年もあります。
友人は、難しすぎて解いているとき泣きそうになったと言っていましたが、蓋を開けてみると偏差値は52超えていたそうです。
なので、周りが取れる問題だけ取れば受かるということです。
どんなに難しい問題が出ても、基礎ができれば偏差値50は超えます。
なので、基礎の理解を徹底してください。
私は、基本的に短答まで10ヶ月しかなくても、ある程度余裕がある状態で合格できました。
しかし、論文まで8ヶ月あるにも関わらず、論文はぎりぎりの状態でした。
一般的に、短答は終わりが見えるが、論文は終わりが見えないと言われているので、多くの方が同じ状態だったとは思いますが、それでも私は論文の勉強をかなり舐めていました。
なので、みなさんは短答受かった後でも、気を緩ませずにひたすら合格に突き進んでください!
会計士試験は、途中で断念する人がみなさんが思っている以上に多い試験です。
そんな中、試験に受けようとしている皆さんは立派で、誇らしい方です!
辛い試験ですが、乗り越えたら、一生自分に対する感謝の気持ちが続くと思います。
なので、将来の自分のために頑張ってください!!!
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