履歴

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2004年頃 SpoksLog公認会計士試験合格のための勉強法支援サイトから合格体験記コンテンツを分離
2008年頃 本業多忙のため、更新停止
2022年1月頃 CMSの脆弱性を突いた攻撃を受け、コンテンツ全消失 (しばらく気がつかなかった)
2022年3月  かろうじて残っていたコンテンツのみ復活させる

少し仕事も落ち着いてきて、何か受験生の役に立つことができるかどうか思案中

再現答案(公認会計士試験)

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公認会計士試験は、相対試験です。どんな試験問題かということも重要ですが、
他の受験生がどんな答案を書いたか、が最も重要です。
短期合格のための効率的な勉強法を構築するうえで、そのゴールを見据える必要があります。 
以下は、当サイトの理念に共感していただいた論文式試験受験生の協力により、作成されたものです。

公認会計士試験は2006年度より新試験です。今年は未知との遭遇でした。そのパイオニア達が、再現答案の作成に協力していただいていります。

再現答案ですから、必ずしも、提出した答案そのままというわけにはいきません。
受験生は再現答案を書くために試験を受けているのでなく、
合格するために受けているのですから。

試験終了後、記憶がまだ新しいうちに、がんばって思い出して書いていただきました。
作成者は大変な労力で再現していただきましたが、
人間ですので、記憶違い等がある可能性もあります。

そのあたりは冷静に割り引いてご利用ください。
会計学、経済学などの計算科目はともかく、企業法、民法、経営学、監査論などは
特に、本試験で書いた内容と異なる場合があり得ます。

外部リンク公認会計士 合格体験記集

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2005年度

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2005年度の合格体験記です。

Whiteさん 付録 復習手帳

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手帳のサンプルです。
サンプルは5月17日~23日までの1週間のものです。
短答式試験前ということもあり、欄の右側(日付のすぐ下)には
短答対策の計画も書いてあります。

サンプルの内容について簡単に説明しておきたいと思います。
 

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2022/03/23(水)sunshineさん後編

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公認会計二次試験 < 2004合格体験記 >

by sunshine

後編

【Ⅳ 私の勉強法についての考え方】
~前編の【私の軌跡】で書けなかった2年目の勉強法を含む。

(1)「人に説明すること」を意識して

普段、友人などに「これはなぜ?」と聞かれたときには、普通は「○○だから」の一言で答えようとしますよね。
でも、論文の答案は、定義書いて、趣旨書いて、論点書いて、反批判書いて・・・というように、ある程度決められた型どおりに書かないと、論文として認められないような部分があります。この結果、論文の答案というと、受講生の多くは答練とかテキストとかレジュメとかの論証をそのまま覚えこんで、それを丸写ししようとしているように思えます。
 この方法だと、丸暗記に異常な労力がかかるし、結果的に論点ズレやピンボケ解答を書いてしまうことになる気がします。だから、私が考えた方法は次のとおり。

・ もし、解答が10行でなく1~2行しかなかったら、何を書くか考える・・・結論は何なのか
・ そして、結論に至る道筋に定義や趣旨、理由を置いていく。
で、具体的にやった方法は次のとおり。
・ 論証をコピーし、定義、趣旨、結論を「色別」する・・・inputの時期
・ 答練や過去問を見て、「口で」答える。・・・直前期

この結果、私は直前期の理論科目について、机に向かう時間を大幅に削減できました。歩きながら、自転車や電車に乗りながら、風呂に入りながら、喫煙室で、・・・簡単なメモがあれば、仮にメモなくても何を書けばいいのかわかっていれば、どこでも勉強できるのですから。
 あと、休憩室で、顔見知りの複数の友人が問題について議論していたら、それに首を突っ込んで、自分なりの考えを話してみる、といったこともしていました。頭に詰め込んだだけだと、うすらぼんやりと理解しているだけだけど、誰かに話すとなると、きっちりと考えをまとめなければいけないですから。これが理解の助けになると思います。
 それと、暇なときに、なぜ××の制度は必要なのだろう・・・とか、考えてみるのもいいですね。例えば、なぜ商法が必要か、とか、なぜ会計監査が必要か、とか、基礎的な視点のものや大きな視点のものを考えてみると、きっと勉強になります。
(ちなみに、私が理系の友人に、監査法人の内定を戴いた旨のメールを送ったときに、その友人から、お祝いの言葉と同時に、結局会計監査って何をするのだ?と問われました。会計士受験生としては当たり前なのだけど、財務諸表の「ざ」の字も怪しい人に説明するとなると、かなり大変です。でも、すごく勉強になりました。だから、皆さんも、会計についてぜんぜん知らない友人や家族に「俺はこんなことをやってるんだ、やりたいんだ!」なんて説明をしてみるといいんじゃないでしょうか。)

(2)「準」基本書主義
私の基本書に対する考え、それはひとつです。

  「基本書を読む労力と、それによって得られる、理解が深まるという効果を比較衡量する。」

つまり、「基本書主義」が先にあるのではなく、基本書を読んだほうが、場合によっては、効率がいいから基本書を読むというスタンスです。
私の場合、大学の試験対策でもそのようにしていたのですが、数冊の本の同じ箇所を読み比べて、イメージを深めていくということをよくやっていました。(ちなみに学部は経済学部です。)
TACに入学した当初は、テキスト、レジュメのみで勉強していたのですが、このホームページに書いてあった「基本書主義」に出会い、当時の勉強法を復活させたということです。
そんなわけで、私も、基本書は買いあさりました。
ただし、がりがり読んでいたのでなく、TACのテキストではわかりにくいところ、載っていない記述、答練で出たところを比較しながら読んでいました。したがって、基本書からは、あくまで背景的知識を得るにとどめており、基本書の表現をそのまま答案に用いたりすることはほとんどありませんでした。

私が持っている基本書の中で今思いつくものを書いておきます。書名は不正確かもしれません。

『簿記の学び方、考え方』(一読。雰囲気をつかむにはかなり有益。)
岡本 清『原価計算』(国元書房)(あくまで辞書代わり。ただ、答練の論点とか調べても載ってないことが何度かあった。)
『監査基準逐条解説』~八田、高田(ざっと読んだ。基準が大切なことを再確認。)
『監査論を学ぶ』~八田編(かなりよかった。特にコラムが。)
『財務諸表監査の考え方』~内藤(試験委員。例が身近でイメージ構築にGOOD。あと、事例問題の出題はこの本を見て予想してたのでビビらずにすんだ。)
『改正公認会計士法』(04年は旧基準の出題だったので、ざっと目を通しただけ。)
『会社法』~神田秀樹(大学時代の教科書でした。薄いが内容が網羅されててGOOD。)
『リーガルマインド会社法』弥永真生(買っただけ。本棚の肥やし(笑))
『会社法』演習~弥永真生(演習書。でも、専門学校の答練に反映されてたので、ほとんど読まず。同じ著者の「ケースで読む会社法」もほぼ同じと思われる。ただこっちは持ってない)
『日経で読む経営学の考え方』~奥村昭博他(試験委員(今年まで)。今年はこの本から出た。ただ、どこの予備校もこの本の中の「ナレッジ」については予想していた模様。)
『経営の再生』~高橋伸夫(試験委員。東大ではこの教科書で授業してるらしい。)
『できる社員はやり過ごす』~高橋伸夫(日経文庫。さくっと読めて、教授の考えを知るにはGOOD)
『虚妄の成果主義』~高橋伸夫(日経BP。同上。)
『組織間関係』~山倉健嗣(試験委員。でも、ちょっと内容がマニアック?)
『企業の経済学』~西島益幸(試験委員。前半をざっと読み。でも今年の問題ではあまり役に立たず。)

などなど。忘れてたものがあったら、後で追加しますね。

(3) 基準、ドキュメント重視~会計士受験生としての正当な注意~
正当な注意、これは、定義するのが難しいですね。でも、私が考える会計士受験生としての正当な注意の具体的な例としては「公表されている基準や意見書などには(試験に出る範囲で)一通り原文に目を通す」というのがあります。確かに、テキストには基準や意見書の内容は反映されています。しかし、原文を見ることで、知識も深まるし、何より、会計士目指してるんだからそれくらいやるべきだって事です。
同様に、意外と多いのが有報(有価証券報告書)を一度も見たことのない人。もちろん、全企業の有報に目を通す必要はないです。しかし、会計士受験生にとって、まず、試験における論点の宝庫です。また、将来の仕事の対象になるものです。別に、たくさんの企業の有報に目を通す必要はないですが、興味のある数社の有報には目を通すべきではないでしょうか。
私の例を挙げると、

・阪神電鉄
(タイガースが03年優勝したから。別にファンではないです。ちなみに、甲子園球場の土地の簿価は確かたったの8百万なんです。なんてトリビアチックな情報も得られたり。)

・りそな
(繰延税金資産とか、GC(継続企業の前提)に係る監査報告書の文例を実際に見ておきたいと思って。あと、実は自分もりそなユーザーだから。)

・しまむら
(衣料販売。駅伝のほうが有名?短答直後に自分の街の店舗が焼けたので、後発事象にのってるかなあ?と思って。ここで理解を深めておいたので、今年の監査の問題(第7問)の論述に対応できたのかもしれません。)
あたりの企業の有報に目を通しました。「偉そうな事言っておいて、たった3社かよ!?」なんていう人も言うかもしれません。ただ、数は問題じゃありません。目的意識を持って、企業を選び、その企業の有報を読むというそのプロセスに、理解の鍵が隠されているんだと思います。逆に、何も考えずに読んでも、何の意味もありません。

注) これは、すべての基準や記載内容等を暗記、理解することを意味しません。そんなの合格するためには絶対不要だし、私も無理です。誤解なきよう。

(4)個別問題重視
会計士受験生の多くがアクセスをはじめ、総合問題を盲目的に繰り返し解くという勉強の仕方をしています。これは・・・問題があると思います。
総合問題を解くことの欠点としては、

・問題数が多いこと
・解くのに時間がかかること。1論点をつぶすのに1時間以上かかってしまうので、効率が悪い。
・重複が多いこと。減価償却とか、もう完璧な論点も何度も解かなくてはいけない

だから私は、簿原の普段の勉強は、個別問題を重視し、簿記は上級テキストの例題、原計は上級マスター問題集を繰り返し解いていました。
 そのときの方法:
 1.解く。
 2.解答の確認
 3.問題上部の余白に日付・出来具合(◎○△×の4段階評価)を書く。
 (具体的には◎:全数値が合う、○:電卓ミス等でいくつかの答が外れる、△:知識にモレ、×:ボロボロ)
 4.すべての問題が◎又は○になるまで繰り返す
といった感じです。ホントは、電卓ミス等もなくすべきなのでしょうが、論点もわかってるのだし、○の問題をもう一度解く時間もなかったので、○の問題はほとんど解きなおしていません。
最終的には簿記は上級テキスト1冊あたり3時間あればすべての例題をつぶすことができるようになりました。原価計算は、計算が非常にめんどくさい問題もあったので、もう少し時間がかかりましたが・・・。

(5)総合問題の使い方
総合問題は私はある程度総合問題を解くことは必要だと思っています。だから、アクセスも2年とも申し込みましたし、結果的に全問題を2度くらいずつ解きました。
なぜなら、総合問題を解くことには、以下のようなメリットがあると思ったからです。

・ すべての問題のうち、解ける問題を見極める:これが、総合問題を解く上でもっとも大事。具体的には、連結の問題であれば、少数株主利益の金額は、仕訳をすべて切れないけど合わないけど、連結調整勘定なら、タイムテーブルさえ書けてしまえば、簡単に求まる、とか。

・ 個別論点のモレを確認する:アクセスは、すべての論点が網羅されており、それらを確認するツールとしては悪くないと思います。ただし、あくまでモレを確認することだけにとどめること。何故なら、アクセスで個別論点をつぶそうとすると、時間がかかりすぎるから。
仮に、アクセスで論点をつぶすなら・・・特商の問題なら、原価率が出たところでやめるとか、商品関係の空欄のみ埋めてみるとか。漫然と全部とくのは、はっきり言って時間の無駄です。また、個別論点がぼろぼろなのに、総合問題なんて解けっこないです。そのような分野は、総合問題をつぶす前に、個別問題に戻ることが大事だと思います。

・ 集計能力を鍛える:これは・・・論文式試験に合格するだけなら、あまり重要ではないかも。例えば、未処分利益、現金、製造間接費の実際発生額・・・少なくとも、論文式では、ほとんどの人は数字が合いません。何故なら、近年の本試験では、処理する個別の論点の量があまりにも多すぎて、そこまでたどり着かないから。ただし、短答式では、時々、集計能力を問われることがあるので、そこそこには鍛えておくべき。
ちなみに、会計士になると、現金勘定の突合とかでいやでも集計能力は鍛えることになるんでしょうけどね・・・現時点では私はまだ実務についていないので、なんともいえませんが。(汗)

総合問題しか解かないのは、あまり無駄が多いけど、論文式試験は総合問題で問われるということは忘れちゃいけません。要は、バランスが重要ということです。

あと、経済は

・上級テキストの問題が古い
・個別問題と総合問題の区別があまりない

ため、アクセスや答練を中心に解いていました。ただ、成長論は前年も出ていたため、「もう出ないだろう」、と高をくくっていましたし、景気循環は答練でも未出題だったため、「こんなの出ないだろう」と、最初から切っていました。よって、今年のマクロはひどい目にあいました。それで動揺したため、国際マクロも不振。最悪、日本語の部分しかあっていません。

(6)他校の答練
私は、短答、論文ともに、大原、LECの公開答練を入手しました。その理由は、以下の3点です。
まず第1には、TACのクセ以外の問題を解いてみたかったからです。すなわち、TAC内の答練だと、指示の方法が過年度の答練と似通っていたり、TACのテキストのこの部分を書けばいいんだということが明らかにわかってしまう問題がたびたび出題されたりしたからです。
第2に、本試験の疑似体験を数多くしたかったからです。つまり、本試験を想定した問題を数多く解くことによって、本試験を「第x回の全答練」のようにしてしまおうということです。
第3には、他校のヤマを知りたいと思ったからです。おそらく、ざっと問題だけ目を通しておけば、他校では触れているのに、自分は知らない論点を少なくできるかなあと思ったからです。根本的に、「TACでやらない論点は、埋没になる」なんて理屈は信じてなかったので。仮にある論点を切るにしても、誰かの言うままではなく、自分で納得してから切りたかったんです。
ちなみに、入手したのは、いずれも直前の公開模試のみです。普段の答練まで手を伸ばすと、消化不良を起こすおそれがあると思ったので。まあ、この辺が落としどころでしょう。


【Ⅴ 最後に】
SPOKさんに体験記の志願をしたときに、このページのトップにもあるとおり、
>私の勉強法に気兼ねする必要は全くありません。
>受験生には本音の多様な方法論を提示しそこから自分に合った方法を取捨選択してもらうのが
>大切だと思っています。
とのお言葉を戴きました。この通り、自分のやり方を忠実に書けていますかね。
でも、体験談用の掲示板等も用意されているようですし、その掲示板や体験談の修正でおいおい補完するということでご了承ください。

今年の本試験は、昨年以前より難しくなったと感じる方が多いと思います。その理由は、知識の多寡よりも、知識の使い方の巧拙を問う試験となったからといえるでしょう。逆に言えば、基本的な知識を元に、正しい頭の使い方をすることが何よりも大事だと思います。
あと、すべての問題を完璧に解くのは不可能です。だから、どこを自分が解くべきなのか見極めることが大事です。会計士の仕事は、すべての対象に対して監査手続を実施する精査でなく、試査が中心だったはずです。リスク管理とか、優先順位付けとかは、実務に行くと非常に大事なはず。それが、この試験で試されているのです。きっと。

ここまで読んでくださった方、お付き合いいただき、ありがとうございました。読んでくださったあなたが難関を突破し、あなたと、将来一緒に働ける日を楽しみにしています。
                                         Sunshine

purpleさん5

はてブ数

2004合格体験記 その5(本試験Review) 

by purple

   ~目次~
第一章 はじめに
第二章 プロフィール
第三章 勉強法総論
第四章 科目別勉強法  
第五章 勉強の軌跡  

第六章 本試験review   ← 今回はこの章の前半です。

(スポック注:以下は その6~で、また後ほど)

第七章 受験後~就職まで
 付録1 短答答練の成績
 付録2 論文答練の成績

第六章 本試験review

 この章では04年度の論文式本試験を受験した時の私の出来具合を科目ごとに記しています。これを書いた時期は本試験直後ではなく主に12月であるため、記憶違いということもあるかもしれませんので、そのことをご承知の上で読んでください。一応本試験受験の時の私の下書きがある部分はそれを参考に書いていますので、信憑性の高い部分もあるとは思いますが。


<簿記>

まず、解いた時間ですが、第一問65分第2問55分くらいで解いたと思います。ご存知の通り今年は問題量が多く、最後まで解けませんでした(´Д‘;)
簿記は時間がないくせに自己採点できるように問題用紙に自分が書いた解答を書き込んでいましたので、正確な結果がお伝えできます。

点数は第1問が62点第2問が61点で合計123点でした。(大原予備校の模範解答に基づく)

第1問の正解の解答番号は1.2.4.6.8.9.13.14.15.18.19.20.22.23.24.26.29.30.31.32.33.34.36.37.38.43.44.45.46.47.50.の31個です。
第二問の正解番号は2.4.7.10.11.12.14.15.17.18.19.20.21.23.25.26.27.30.31.32.33.34.35.36.37.38.39.40.41.42.43.45.46.48.54.55.58.59.60.です。

第2問は4つの解答欄に分かれていますが、上から順に×1、×2、×2、×3点として計算しています。
第2問の連結キャッシュは時間が足りず、商品周りは捨てました。というか勝手に時間がきてしまっただけなんですけどね(´Д‘;)

 今年の簿記は時間との勝負という感じでした。量が多く、取れるところから取っていくことができたかどうかで点数が決まったのではないでしょうか。また、逆に解答欄がたくさんあり、簡単な問題も多かったですので、難しい論点が分からなくても合格点が取れるようになっていたと思います。試験が終わった後は周りの人ほどは出来ていないなという感想だったのですが、6割取れればそこそこの点数だということを知って安心しました。ただ、予備校でボーダーは80~90点とか発表されていましたが、ボーダーって全科目ボーダーを取っていれば合格者の最低点になるという点数ですよね?とすれば、70点台の人や80点台の人がもっと多くいてもいいような感じだったのですが、私の周りはそんな人はあまりいませんでした。150点越えや130越えはいましたが。よって本当のボーダーは90~100点くらいではなかったかと思います。まぁどっちでもいい話なのですが。


<原価計算>

 今年は基本的な問題と捨てるべき問題が結構はっきり分かれていたような気がしました。
品質原価を切って、残りの3分野でしっかり点数を取ることができればよかったのですが、私は取るべきABCをほぼ全て落としてしましました。データが多くて、どのデータを使って計算してよいのか分からなかったからです。本試験の原計が終わった後友達と話しているとABCは簡単だと言っていたので家に帰ってやってみるととても簡単に出来てヘコみました。。
結果、原計ではボーダーを少し上回る程度しか点数を取れませんでした。以下、各問ごとに見ていこうと思います。


第5問

問題1
問1、これは書けました。インプット法を指摘してちょっと説明すれば終わり。超過材料出庫表を作成するのは実際生産量が確定していない時期に標準原価を算定するインプット法ですので。

問2.これも書けました。差異の把握方法の違いか帳簿記入の違いかを分けて書くだけですし。パーシャルがアウトプットに適合するとかも書きました。

問3.これは△ですかね。材料や労働用役の別ごとに標準使用量が決定していること、のような感じで書いたと思います。

問4.(1)これは全部○でした。不良品差異だけ出して標準原価差異は貸借差額で出しました。合っている自信はなかったですが。
(2)これも○。この時点で(1)も合っているなと思うことができました。合計が一致したので。
(3)ここまでくればこれも○。無難に問題1を終えることができました。35分ほどかかってしまいましたが。

問題2
問1.これは簡単。○
問2.これは減価償却を含め忘れた人もいたようですが、それはわかりました。でも、販売固定費まで製造固定費と間違えて製造原価に含めてしまい、残念ながら×でした。
問3.これは問2のような心配もなく○
問4.これは資本コストをいくら引くか、またどの年度で引くかを迷いましたが、この解答の割引現在価値が問1の正味現在価値と一致するだろうなと思って解いていき、2,3通り答えを用意するとその中に見事一致するのがあったので、これで合っているだろうと思い解答して○
問5.○
問6.○このあたりは基本問題。問1と問4の問題の関係性からもハ以外ありえないし。

こんな感じで第5問は80点前後はあると思います。
問2で8点くらい減ったのが痛かったですが。

第6問

こちらはぼろぼろでした(´Д‘;)
問1.このABCが一番簡単といわれるほどの問題だったのですが、まず旧来方式からやるも表の読み取りができず、断念。直接材料費と直接労務費だけ埋めた。新原価計算方式は試験後にやるととても簡単にできたが、試験中は表の読み取りだるいと思ってしまい、こちらも断念。直接材料費と労務費だけ埋める。
問2.△。基準操業度や予定作業時間が必要とは書いたと思う。他はそれほどしっかり書けていないハズ。。
問3.△~×簡便だからという趣旨で書いた気がする。ABCはめんどくさいよね~みたいな(´Д‘;)
問4.△。大体の意味は合っているが、正確性に欠けるといったところ。ここはみんなが書けそうな場所なので、正確に書かないといけないところなのに・・。収益性に関するデータが分かることや細かな原価分析によって原価管理や意思決定に有用なデータを入手できるとか。ありきたりのことだけ。とにかく書く量多くて大変。。

問題2.
問1.ここは解こうとがんばったが、答えを3~8月分と9~11月分と書いて×。よくわかりませんでした(´Д‘;)
問2.白紙です~×
問3.評価コストと予防コストだけ○。他は×。仕損品原価出すのが面倒だと思ってやめました。

第6問は合計で25点くらいですかねぇ(´Д‘;)で、原計は105点くらいという自己採点でした。


<財務諸表論>

第3問

問1.(1)これは大体書けました。資本取引の定義を何パターンかあるうちのどちらにするか迷いましたが、04年から新しくなったTACの定義を使うことにしました。で、資本・損益取引区分原則なので、適正な期間損益計算のためという理由を適当に膨らましながら書いていきました。TACの論点集の問題でも似たような問題があったような気がします。

(2)これは、(1)と関連した問題です。(1)で資本取引の定義をどうするかで答えが変わってくるので。でも今年のTACの定義にあわせて書くことにしました。よって資本取引にあたることにしました。でも「資本会計と損益会計の概念を用いて」という部分はあまり書けていなかったです。なので△。

(3)これは試験の前の休み時間に友達と話をしていたところで、TACの論文マトメテキストを見ていたばかりだったので、割とラクに書けました。この論点は個人的にはまだ出るのは早いだろうと思い、試験の日までほんとにマトモに勉強してなかったです。試験30分前くらいに見ておいてよかったです。両者の違いを挙げつつ、職務執行の対価として同様の性格を持っているので、費用処理、という流れで書きました。でも最後の「資本取引を株主持分についての株主との取引に限定する」ってのは全く書けずでした。同じ性格という部分を書けただけでもよかったと思いました。

問2.
(1)これは典型論点ですね。TACのテキストか法規集か忘れましたが、どちらかに載っていたような気がします。米国では新株の取引と一体とみて資本取引になるため払込資本から控除するが、我が国では一体とは考えないため、資本取引には該当せず、損益取引として処理され、費用収益対応原則から繰延資産として処理されるというような感じで書きました。だいたい○だと思います。
(2)これは何を書けばいいのかよくわからなかったです。公示して知らせるのは簡単にわかるとして、それ以外に何を要求されている問題なのかが分からなかったのです。我が国の連結F/sと内容や金額が異なるので、利害関係者の財務諸表の比較可能性が損なわれるので、注記や附属明細表などによってどの部分の内容や金額が異なっているか、また、我が国の会計基準で作成した場合にはどのような内容および金額になるかを利害関係者に開示することが必要である。みたいに書いたような気がします。開示という内容を適当に膨らましただけですね。。


第4問

問1
これも基本的な問題です。でも基本的な問題ほど、論述の精度で差がつくので、集中して書かないとだめなんですよね~。これは認める説は繰延資産ですね。支出の効果が将来に発現するので、費用収益対応の原則から一時の費用にせず、将来獲得した収益と対応させて費用計上させるために、経過的にBS上資産とすべき、という感じで、資産計上認めない説は法規集に載っているように書きました。すなわち、将来の効果発現は不確実なので、全額資産ムリ。要件満たせば資産計上OKにしてもその要件設定がムリ。抽象的要件設定だと逆に比較可能性損なう。よって、比較可能性の観点から全額費用処理すべし、という感じで。大体○と思います。
でもこの問題での費用処理は比較可能性の観点より、という理由だけでは不十分なのですよね。つまり、全額費用処理をしても、研究開発費には将来収益を獲得する効果を有するものも当然ながらあるわけで、その部分を資産としないため、企業間の比較可能性は損なわれているんですよね。企業によって、将来収益獲得に結びつく研究開発費の割合が異なるのに、一律費用処理してしまうので。よって、この問題はつまり、一律費用処理することで損なわれる比較可能性と、資産計上を認めることによって損なわれる比較可能性を比べて、後者の方が大きいため、一律費用処理をすることになったというわけです。まぁ知ってるかもしれませんが一応^^

問2.これは問題を見て「しまった」と思いましたねー。資産負債法と繰延法の定義が曖昧だったためです(´Д‘;)
でも一応友人と財表前の昼休みに「繰延法と資産負債法の定義書かんとあかんようになったらどないする?」とか話していて、軽く定義を確認していたので、一応なんとかウソを書かない程度には定義は書けましたが。でもやはり一言一句というわけには到底いかず、マズイと思いながら書いていました。
で、繰延法の問題点ですが、繰延税金資産が前払い税金ではないことを軽く説明し、そのため、この場合の繰延税金資産は将来の企業のCF獲得能力を表さず、資産負債中心観の観点から望ましくないというようなことを書きました。

第4問は全て徳賀委員が作成しているなーと問題を見て思ったので、資産負債中心観の観点を含めようと思っていました。でも財表はここまで書いた時点で残り15分くらいだったので、残りの問題はかなり焦って書いていました。

問4.先にこの問題からやりました。問3より書きやすそうだったので。この問題は引当金について分かっていれば書けた問題です。引当金は費用収益対応の原則から当期の収益と対応する費用が未だ発生していなくてもそれを当期の費用として認識するものであり、本問の場合は未だGPSを設置していないので、GPS設置により機会の利用効率の高まりは未だなく、それゆえGPS設置による収益獲得はないので、GPS設置費用を見越し計上することはできず、引当金に計上することは認められない。本問の引当金計上は単に利益留保を目的としたものであり、この会計処理は不適当であり、利益積み立て等の方法によって処理すべきである。という感じで書きました。利用効率を高めるから将来の収益獲得の増加にGPS設置費用は貢献するということは書けませんでした。
とりあえず時間がない中解答欄を埋めることで精一杯でした(ノ_.。)

問3.のこり5,6分でした。これは周りの中で一人だけへんなことを書いてしまった問題でした。答えを見れば実現の2要件を膨らませる感じだったのですが、そこまで実現主義を前面に出すことができませんでした。在庫売上が認められるためには、客観性と確実性が必要である。そのため、相手先との契約済みであることを証明できることや、代金の受領が済んでいることや、倉庫に他の在庫と区別して、売上分として客観的に分離された状態で保管されていることなどが必要である、という感じで書きました。最後の分離の問題ですが、民法の取立債務の時の不特定物の特定の時期の論点を元に書きました。半分ウケ狙いでしたが、時間もないし書いてしまえ~と思って書きました。案の上、試験後の周りとの談話では大爆笑されました(笑)



<経営学>

第11問

問題1
問1.ナレッジ出ましたね~。奥村委員ですね。
①多重利用が可能であること
②規模の大小によって価値の大小が決定されないこと
と書きました。②が微妙ですかね。奥村委員の著書では「マイクロソフト社はGMと比べて圧倒的に少ない人員でより高い付加価値を創出している」というような内容の文章があったように思って書いたのですが。。
まぁ①○②△~○ですかね。。

問2.「組織内で知識創造を活発化させるには組織内でイノベーションを創出することが必要である。すなわち、ネットワーク組織などの風通しのよい組織にして、組織内の活発なコミュニケーションを生み出し、また失敗を恐れないチャレンジングな組織風土を作り出すことで創発的行動を促すことで知識創造を活発化させるのである。」という感じで書いたと思います。一応本試験の下書きがあったのでそれを見て上の文を書きました。まぁ△くらいですか。

問3.「こうした現象の優れた点は、高度な知識を宿した個人も労働移動によって企業を出て行くことがあるので、外部から時間をかけずにそうしたプロフェッショナルを企業の自組織にとり入れることができる点。逆に欠点は、長い時間をかけて自組織で育成した経営者や従業員が外部企業に流出するおそれがあること。また、一つの組織に留まって仕事をしないと、組織に慣れるのに時間がかかって知識が思うようにたまらないこと」という感じですかねぇ。
あまりよく覚えていません(´Д‘;)

問題2
問1.市場競争が激化していることは書きました。が、もう一つの答えに何を書いたか忘れました・・。
多分×の答えを書いたと思います。。。

問2.ポイントだけ書くと、技術や資源の面で相互補完的な経営要素が提携企業間に存在する場合や、取引コストの削減が可能な場合。また、提携により新たな技術を産み出せる場合、という感じで書いたと思います。でもこれも結構あやふやです(´Д‘;)

問3.短期的には利害が対立していても長期的には提携企業間で協力した方が互いの企業のためになるという未来思考のもとにトップがリーダーシップを発揮して提携先との協力関係を構築する役割を果たす。という感じでしょうか。ここではビジョンの明示というフレーズを入れてなくて、あとでヘコんだ記憶があります。リーダーシップの発揮しか思い浮かびませんでした。


第12問

問1.①瞬時②的確③新情報④ウィーク・フォーム⑤?⑥セミストロング・フォーム⑦?⑧ストロング・フォームと書きました。?は空白です。③が自分なりに面白い答えだなと思いました(笑)。新情報を瞬時に反映するので新情報は瞬時に旧情報になり、その結果投資家は新情報は手に入らないという意味で書きました。ちょっとした論理遊びですね(笑)
④⑥⑧が書けたのが嬉しかったです。試験当日の休み時間に友達に教えてもらっていたところでした。僕はTACなので、それまで全く知らなかったのですが、友達はTACなのに大原の経営まとめもやっていたので、大原独自の内容はどんなのか聞いていて、この3つのフォームのことを教えてもらっていました。ラッキーでした。

問2.これはある程度書けました。「1年以内の短期の株価の動きはその後においても持続するというものである。これは、投資家で1年以内の短期の株価の動きはその後も続くだろうと考える人が多く、そうした思考に基づいた投資行動を行うためにこのような動きをするのである。」という感じでしょうか。リターンリバーサルと間違えなければ手痛いミスにはならないでしょうね。

問3.プロスペクト理論の指摘はできました。が、価値関数は分かるのですが、効用関数が分からず、結果として違いの説明は出来ず仕舞いに終わりました。ウェイト関数と確率もよくわからなかったです。「同じ確率でも人間は得をする確率を低く見積もり、損をする確率を高く見積もる傾向にある」ということだけは書きましたが、ウェイト関数という文字は全く使っていませんでした。とりあえず近い内容だろうと思って書いていました。

問4.「この場合の正味現在価値はゼロである」と書きました。数字で「0」だけだと、なんか心細くてカタカナでゼロにして文章も添えて書きました。

問5.(3)

問6.「販売部長は製品の価格や品質のことが分からないので自分の合理性を発揮しやすいように価格の安さと品質の高さを望み、一方で生産計画部長は販売のことがわからないので、自分の合理性を発揮しやすいように販売の予測可能性を望むから」という感じで書きました。答えを見ると全然違いますね(笑)問題の論点の把握をミスりました。製品の価格の安さをなぜ望むのかと考えていました。題意はなぜどこの会社の販売部長も製品について同じことを望むのですかということでしたね。安さという点については重点はなかったんですね。残念。

purpleさん4

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2004合格体験記 その4(勉強の軌跡) 

by purple

   ~目次~
第一章 はじめに
第二章 プロフィール
第三章 勉強法総論
第四章 科目別勉強法  

第五章 勉強の軌跡  ← 今回はこの章の後半です。

(スポック注:以下は その4~5で、また後ほど)

第六章 本試験review
第七章 受験後~就職まで
 付録1 短答答練の成績
 付録2 論文答練の成績
その3のつづき

<2004年7月>
勉強時間
簿記72.5時間 原計37.5時間 財表47時間 監査31.5時間 商法17時間 民法43.5時間 経営31.5時間 合計280.5時間 
授業時間
簿記3時間 原計1.5時間 財表2時間 監査2.5時間 商法2.5時間 民法4.5時間 経営2.5時間 合計18.5時間

簿原は先月と同じでアクセス応用期の分をやっていました。1回は応用期の問題を全部やりましたが、苦手な問題はピックアップして4回くらいやりました。在外子会社の連結・持分法の問題とか外貨建ての総合問題とかが苦手でした。原計は今一度レジュメを読み返しました。インプットを何回もやって、いちいち問題を解く時に手を止めて考えることがないようにしようと思っていました。あと、簿原はレックのスーパー答練もやりました。TACよりもレックの方が問題がとても難しかったので、いい訓練になりました。あと、問題の形式がTACと違うので、異なる問題形式の問題をするという点で本試験対策としても役に立ったのかと思います。

財表はレックの問題集をやり始めました。TACの論点集のようなもので40問ほどの問題と解答が載っている問題集でした。これは国際会計基準や米国会計基準などと日本の会計基準との比較を通して日本の会計基準を理解しようという感じの問題集でした。これまでTACにないような切り口の問題も多く、本試験前のリスクヘッジとしてやっていました。

監査はテキストをまた1回読んだのと、巻末の復習問題を潰していきました。問題を見て、すぐに解答の流れが分かるようになるよう勉強していました。
商法は答案構成シートをやっていました。商法は本試験までほとんどこれだけでした。

民法はこの時期に来て宮内先生のレジュメを友達にコピーさせてもらいました。今までも論証部分だけはコピーがあったのですが、論証だけを見ていてももうひとつ理解できていない部分などもありましたし、もう一度知識の整理が必要だと思ってレジュメ全部を読むことにしました。合計900ページくらいあるレジュメでしたので、読むだけでかなり大変でした。この時期から新しいものに手を出すのはいかがなものかとも思いましたが、本試験まで1ヶ月半もあるので、大丈夫だろうと思い、レジュメを読んでいました。同じ素材ばかりやっていても飽きてくるので。

経営はテキストを1回じっくり読んでみようと思って読んでいました。TACのテキストは著書の抜き出しなどが多く、読みにくいのですが、頑張って読めば少しずつ理解できてきました。あとは塚本先生のまとめレジュメを読んでいました。40ページくらいに経営学の中で重要なものがびっしり詰まっているレジュメで、よくまとまっていて使いやすかったです。で、7月下旬には大原の公開模試がありました。これはかなり散々な結果になりました。監査と商法の問題だけがTACよりも簡単だと思いましたが、それ以外は全て難しいと感じました。特に経営学はTACで習っていない用語(ゴールデンパラシュートとか)がいくつかあり、壊滅的な出来でした。他校の模試だから出来が悪いのか、単に自分の勉強不足のためなのかどちらだろうと思いました。まぁ両方の要因があるでしょうが、
私のTACの周りの友人たちが点数を取れていれば私自身の勉強不足によるところが大きいということになってきます。8月にこの結果が返ってきたのですが、周りの友人たちの出来もイマイチでした。一人だけTACの全答練以上に点数が取れた人がいましたが。私の大原答練の結果は短答合格者1100人中440位くらいでちょうど40%ラインにいました。本試験でいうとボーダーライン上です。これより少しでも点数が悪いと落ちてしまう状況です。。この模試の結果があったので、本試験までの間、気を抜かずに勉強できたのかもしれません。


<2004年8月>
勉強時間
簿記47時間 原計50.5時間 財表30時間 監査40.5時間 商法38時間 民法23時間 経営20時間 合計249時間 
授業時間
簿記1時間 原計1時間 財表1時間 監査1時間 商法1時間 合計5時間

いよいよ8月です。このころには授業も答練もほとんどなく、TACに行く必要がなくなっていましたので、通学時間が長くかかるTACには行かずに近くのファーストフード店で勉強をしていました。ちょうど正月のような感じで。簿記はドクターとアクセスをやっていました。7月の続きという感じでした。原計も7月と変わらずレジュメをみて、ドクターを解いていました。

財表については大原答練の後から財表も塚本先生のレジュメを見るようになりました。TACのテキストだけでは内容が薄いと思ったので、より詳しいレジュメをやろうと思いました。これも細かい字で200ページ以上あるのですが、この時期では内容自体は既知ですので、5日もあれば楽に読めますし。あとは再度テキストを読みました。財表監査については月に1回はテキストを読んでいました。いつでもテキストの内容はアクティブな状態で頭に入っている必要があると思ったからです。問題を解く時でも、テキストに出ている内容はサービス問題であまり考えることもなく時間をかけずに全部書いて当然で、テキストなどに載っていない初見の問題をじっくり考えてどこまで解けるかが合格する上で重要だという感じで思っていましたので。あと、理論科目も答練の復習をするようになりました。今までは答練の復習はあまりしてこなかったのですが、もう一度最後に復習をしようと思いました。答練の解答は大抵テキストの抜粋で問題が作られているため、答練の復習といっても大してしんどくはなかったですが。あと、監査は委員会報告書をもう一回読みました。前回読んだのは短答前だったので、結構忘れている部分が多かったです。

商法は答案構成シートを回していました。もうこの時期になると160問ある問題と解答例も12時間くらいで一周させることができるようになりました。上級期になったばかりの時はこのシートの問題1問を理解して覚えるのに1~2時間かかっていたのですが。あと、レックの問題集も一回読みました。リスクヘッジのためにです。レックは司法試験の講座も開いているからかどうなのか、商法の論述もガッチリ論理的に解答を作っているなという印象を受けたのを覚えています。

民法は宮内先生のレジュメ読みです。レジュメは8月上旬に読み終わって、また論証の部分だけをまとめたものを読んでいました。

経営は答練復習をメインにやっていました。経営は答練で初めて学ぶことなどもあるので、本試験までに答練の復習は必要だと思います。

本試験前には受験仲間で合格祈願のためカツを食べるなど受験の雰囲気を盛り上げていました。短答試験の前にも5人でカツを食べに行って、行ったメンバーは全員短答試験に合格していて縁起がよかったので、論文前も行こうということになり行きました。短答の時とメンバーは若干異なっていましたが、結果としてこのときに行ったメンバーも全員論文合格しました。カツ効果バンザイです(笑)。実際のところは論文試験3日前にのんきにカツを食べに行くだけの余裕がある人なので合格するということなのでしょうか。
とにもかくにも本試験までの勉強はこれで終わりです。この時期も体調には注意していました。私はファーストフード店で勉強することが多かったので、冷房にずっとあたっていることになるために夏風邪をひく可能性があったので、服を一枚多めに持っていくとか、喉が少しでも痛いと大事を取ってよく寝るとかです。8月は勉強よりも体調維持が第一課題だと思っていましたので。


□ 勉強時間のまとめ

<2002年11月~2003年9月>(入門期)
勉強時間
簿記614.5時間 原計272.5時間 財表87.5時間 監査22.5時間 商法166.5時間 民法60.5時間 経営18時間 短答問題16時間 合計 1258時間

授業時間
簿記178時間 原計80.5時間 財表42.5時間 監査12.5時間 商法61.5時間 民法55.5時間 経営5時間 合計 435.5時間

<2003年10月~2004年8月>(上級期)
勉強時間 
簿記570時間(23%) 原計388時間(16%) 財表316時間(13%) 監査322時間(13%) 商法305.5時間(13%) 民法300時間(12%) 経営137時間(6%) 短答91時間(4%) 合計 2429.5時間

授業時間
簿記73.5時間 原計72時間 財表66.5時間 監査62.5時間 商法76時間 民法99.5時間 経営51.5時間 合計501.5時間


<2002年11月~2004年8月>(総合)
勉強時間
簿記1184.5時間(32%) 原計696時間(18%) 財表403.5時間(11%) 監査344.5時間(9%) 商法472時間(13%) 民法360.5時間(10%) 経営155時間(4%) 短答107時間(3%)  合計 3687.5時間

授業時間
簿記251.5時間 原計152.5時間 財表109時間 監査75時間 商法137.5時間 民法155時間 経営56.5時間  合計937時間