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2008/11/22(土) 合格体験記(生活面、全体的な勉強法など)

はてなブックマークの情報 はてなブックマークに登録 はてなブックマーク数 2008/11/20 10:55 合格体験記オー
・はじめに
 
 私の受験暦は、2006年4月勉強開始(大原)→2007年5月短答式合格(71点)→2007年8月論文式不合格(総合B判定)→2008年8月論文式合格といったものです。受験回数は2回と割とオーソドックスな経歴をたどっているので、参考にしていただける方も多いんじゃないかなと期待しています。最近では1回目で短答を、2回目で論文合格を目指す予備校の講座も出来ているようですし。
 本合格体験記は、受験生としての生活面や全体的な勉強法などについての項目と、各科目の勉強法についての項目によって構成します。合格体験記は基本的に時系列にそって書いていこうと思います。

・入門期(前半・06年4月~12月)
 
 私が受講した講座は最初から講義が週6回あったうえ、当時は大学二年で、まだまだ大学の単位が残っている状況だったため結構履修しなければならず、最初から非常にタイトなスケジュールを送らなければならないものでした。また大学の近くに下宿していたため、生活費を稼ぐ必要もありバイトもしていました。
 バイトがある日は、昼間は大学に行き、夜は大原で講義、深夜にバイトというかなりハードな生活を送っていたので、必然的に勉強時間は限られてきます。また、大学一年の時は遊んでばっかりだったため、勉強癖がなかなかつかず、ついダラダラしてしまう事も多かったです。
 この時期は本当に講義についていくだけで精一杯といったかんじで、なんとか計算科目の復習を少しやって、理論科目は完全にほったらかしといった感じでした。
 ただ、この時期に大原の講師が言った言葉で非常に印象に残ってる言葉があります。それは、
「答練や問題集を何回まわしたなんて全く関係ない、重要なのはどれだけ理解しているかだ」
といった旨の言葉です。この言葉には非常に共感していましたし、私の勉強の指針となる言葉でもありました。そのため私は勉強量にこだわるのではなく、自分の理解にこだわって勉強するよう心がけていきました。
 また最初は月に60時間程度バイトしていたんですが、次第に勉強が追いつかなくなり、夏休みからもう少し軽いバイトに切り替えました。月に20時間程度の労働時間だったと思います。その分、お金も節約する事になりましたが。結局このバイトは年明けまで続けていました。
 勉強の方は、年内はほとんど計算科目をやり、理論は答練にあわせて少し見る程度、租税経営は講義を受けるだけで全く復習せず、といった状況で終わってしまいました。
 そのため、答練の成績も、計算科目はまずまずですが、理論科目は悲惨な状況でした。

・入門期(後半・07年1月~8月)
 
 この時期は応用期に入り、力のある上級生達も答練に復帰してくる頃です。そのため、比較的まともだった計算科目も平均点の半分程度の点数を連発してしまい、少しずつ手をつけ始めた理論科目も相変わらず目をつぶりたくなる点数ばかり、といった所でした。この時期は受験生活を通して精神的に一番辛かった時期だったと今振り返って思います。
 ただ、講師がしつこく言っていた、「まずは計算科目の完成を」という言葉を信じて、計算科目を集中的にやっていたおかげで、少しずつ成績は向上しました。また、この時期に基礎がしっかりできたので、後の上級期はほとんど計算科目をやらなくても大丈夫なようになりました。
 そして今になって思うことが、入門期は必要以上に答練の点数に過敏になっていたということです。直前期の答練は点数も気にした方がいいとは思いますが、それ以外の時期の答練なんて点数はどうでもいいです。大事なのは、ちゃんと理解しているか、です。
 
 このことは、入門期の勉強の失敗の一因でも有り、一発合格ができなかった原因の一つでもあると今になって思います。 
 つまり、予備校の答練を信頼しすぎた、ということです。
 直前期の私の勉強は基本的に答練を復習する形で進めていったわけですが、予備校の答練はそれぞれの科目の断片的な部分をかいつまんで出題するだけなので、その問題を復習してもあまり理解が進まないのです。計算科目や、経営学のような単純暗記の科目はそのような勉強法でもいいと思いますが、理論科目はだめだとおもいます。
 結局、直前期にはいくらか成績もましにはなりましたが、本試験は理論科目が足を引っぱって不合格となりました。
 講義、答練や自習を含めた入門期の平均勉強時間は一日6~7時間程度だったとおもいます。これはあくまで平均勉強時間であり、もちろん勉強時間が10時間を越える日もあれば逆に0の日もありました。

・上級期(07年8月から07年12月まで)
 
 本試験終了後は勉強から距離を置き、バイトや遊びに明け暮れていました。この頃は月100時間程度バイトもしていたし、とにかく受験から離れたいという気持ちがありました。結局12月中旬頃に上級講座に申し込みするまで勉強はゼロといっていい状態でした


・上級期(08年1月から08年8月まで)
 
 年明けからは少しずつ勉強もペースをあげていきましたが、1月は依然としてバイトも月100時間ペースでしたし、答練を教室で受けれない事もおおかったです。2月から少しづつバイトのペースを落としていき、3月いっぱいでバイトは終了しましたが、その時点では受けてない答練は結構たまっていた記憶があります。また上級期はDVD生として講義を受講しており、全て見終わったのもこの頃だったと思います。
 上級期はカリキュラムからかなり出遅れた状態だったわけですが、焦りはまったくなかったです。というより、もうちょっと遊んでいてもよかったかな、と思ったくらいです。
 というのはこの頃には自分の勉強法というものが確立でき、5月頃には内心、合格できる手応えというものを感じていて、直前期は少し暇なくらいだったからです。精神的にはつらかったですが。
 
 で、その勉強法というのは、ある程度の基礎を作った後は、答練を中心に勉強を進めるのでなく、信頼の出来るテキストをひたすら回すということです。
 ここで重要なのは、いろんなテキストに手を広げるのではなく、ある程度質の高いテキスト一冊に絞り、それをまわすということです。そして、そのテキストを読むに当っても、「試験までに○回読もう」といった姿勢で読むのではなく、「試験までにこことここを理解しよう」といった感じで理解に重点を置いて読むのがいいと思います。
 答練については、とりあえず申し込んだんだから受けとこう、といったスタンスで、科目によってはほとんど解き捨てのような答練もありました。
 これは講師についても言えることです。やっぱり講師についても質の良し悪しはあるとおもいます。あまりよくないと思った講師は、DVDを倍速で半分寝ながら見ていたものもありましたし、答練の解説もパスしていました。
 各科目のオススメのテキストや講師は、科目別の合格体験記の記事によって紹介したいと思います。
 次に勉強スタイルについても上級期は変わりました。
 というのは勉強時間についてなるべくこだわらないようにしたことです。いうまでもなく勉強はめちゃめちゃつらいものです。また、私のような意思の弱い人間は眠気を我慢して無理に勉強してもストレスがたまるだけで能率は低くなってしまいます。上級期はやる気の出ない日や遊びに行く日は勉強しない事も多かったです。
 そのため、毎日充分に睡眠時間をとったうえ、勉強時間は短くてもいいからとにかく集中して頭を動かす事に気をつけました。
 また、勉強計画をたてるのもやめました。これは、勉強計画を立ててもどうせ守れない事、その日気分の向いた科目を勉強した方がストレスがたまらない事、信頼できるテキストを回しておけば勝手に網羅的に勉強できると考えた事などが理由としてあります。
 この方法でも力はつきましたし、最後の模試では2500人中100番台の成績を取る事が出来ました。
 結局、講義や答練、自習を含めた上級期の平均勉強時間は一日4時間くらいだったとおもいます。
 

2008/11/21(金) 合格体験記(各科目の勉強法)

はてなブックマークの情報 はてなブックマークに登録 はてなブックマーク数 2008/11/22 4:42 合格体験記オー
 ・簿記
 
 やっぱり簿記は入門期でもっとも時間を割いた科目です。07年の財務会計の答練は計算重視の問題が多かったため、それに対応するために必然的に簿記に時間を割かなくてはならなかったのです。
 おかけで入門期の間に簿記の基礎はしっかりと身についたので、上級期は簿記の対策は答練を受けてちょっと見直すだけで充分上位の点数をとることができていました。
 ただ、近年の本試験の傾向を見る限り、以前のような計算力は全く必要なくなったと思います。これからは財務会計は理論勝負となると思います。大原での講座ではステップ答練をはじめとしてかなりの計算問題を解かせるメニューを用意していると思いますが、そんなに必要ないと思います。 
 あと、よく耳にするミスノートやまとめノートの類については、簿記はもちろん、他の科目でも作りませんでした。一度そういうものを作ろうと思ったことはあるんですが、面倒なわりに頭に入ってきそうになかったのでやめました。
 簿記は大原の池田先生のレジュメがオススメです。私はカリキュラムの都合上、論文答練の解説でしか池田先生の講義を受けたことがないんですが、そこで配られるレジュメはイメージに訴えかけるようなレジュメで、簿記がかなり得意になります。簿記の難しい論点に出くわした時は適宜先生のレジュメをチェックしていました。

 ・財務諸表論
 
 入門期の財表は基本的に大原の答練を中心に勉強していました。財表に限らず、入門期は大原以外の予備校の講座は一切取らなかったです。でも、金銭的に余裕のある方は、他校の質の良い講師やテキストなどは入手する事もオススメします。
 上級期になると財表の講義はAXLを受講しました。合格体験記にも書いたように答練中心の勉強法は私に合わなかったのですが、上級期になってテキスト中心の勉強法に切り替え、AXLのテキストをひたすら読み返す勉強法にしてからかなり財表の理解が深まりました。
 野坂先生の講義も非常にわかりやすく、私はDVDで2回みたほどです。ただ一部やりすぎな部分もあると思いますので、その辺は自分で判断して切ってみるのもよいと思います。
 講義はAXLを受講していましたが、答練は大原を受講していました。この方法でも問題はないと思います。
 
 
 ・管理会計論
 
 管理会計についても簿記と同様、入門期に計算をみっちりやったおかげで、上級期は答練を受けて、ちょっと見直しするだけで充分な状態でした。大原の講師が口をそろえていうように、まずは計算の完成を優先する、という方法は私も正しい考えだと思います。
 ただ、大原は簿記と同様に、管理についてもかなりの量の答練を用意していますが、正直そんなにいらないと思います。特に上級期は、管理の答練はほとんど解き捨てでした。
 そして、管理会計についても勝負は理論だと思います。理論についてはLECの講師が評判がいいようですが、私は金銭的な事情で受講できず、友達からLECの理論対策のテキストを譲ってもらい、それを何回も読んでいました。

 ・監査論
 
 監査は一番なにをやっていいのかわからない科目だと個人的には思います。ある程度のセンスも要求されるんじゃないでしょうか。
 答練、講義とも大原を受講していたわけですが、あまり私に合わないのか特に上級期は答練の復習さえもろくにせず、解き捨てのことがおおかったです。
 監査の勉強はテキストをひたすら読んでました。読む際には、今読んでいる項目が、監査論全体からどういう位置付けにあるのか、また他の項目とどうつながるかなど、大きな視点から読むように心がけて読むようにしました。

 ・企業法
 
 入門期は企業法が一番苦労しました。もともと法律になじみがなかったので、講義をきいても頭にはいってこず、答案もぐちゃぐちゃでした。もちろん答練の点数もひどいです。この頃の自分が書いた企業法の答案をみると苦笑いしてしまうほどひどかったです。
 1回目の本試験では、なんとか足きりにはならなかったんですが、企業法が原因で落ちたといっても過言ではない結果でした。
 
 上級期になって、大原の長谷川先生の講義を受講したのですが、この先生は本当にわかりやすいです。超オススメです。
 長谷川先生の講義を受けてから企業法の理解もぐんぐん深まりました。また答案の書き方もやっと身につきました。私のテキストを中心とした勉強スタイルもこの先生のいう通りにしてから確立できました。入門期に長谷川先生の講義を受けていたら・・・と思ったほどです。

 ・租税法

 租税法は量も多いですしなにかと後回しにしてしまいがちな科目だと思います。最初は私もなかなか租税法に時間をかけることができなかったんですが、計算については一つオススメの学習スタイルがあります。
 それは、付属の問題集を答えを見ながら解く、というものです。
 租税法の計算は基本的にロジックと呼べるようなものがあんまりないので、計算方法を単純暗記するだけです。問題集を答えを見ながらひたすら解くと、結構量のある問題集でも2、3日で終わります。そしてこれでも意外に頭にはいってきます。また、時間がもったいないので計算過程を丁寧に書く必要もないと思います。私も下書き用紙に殴り書きで計算過程を書いていき、答えを写すような感じで問題を解いていきました。
 租税法は基本的に計算過程を書くのが面倒なので、答練も提出しないときなんかは殴り書きで計算過程を書いていましたね。この方法だとステップ答練だと復習もあわせて1問30分くらいで終わるので時間の節約にもなります。

 ・経営学
 
 ファイナンスについては元々数学が得意だったためか、馴染みやすく、入門期からほとんど苦労した覚えがないです。普通に大原の講義と答練を受けただけです。
 組織戦略論についても、今年のような問題ならば勉強する意味がほとんどなくなってしまいそうですが、一応やったほうがいいとおもいます。私は大原のテキストを何回も読んでいましたが、経営の組織戦略論は基本的に理解というよりも、単純暗記ですのであまりコツといったものはないですね。
 あえていうならば、一番努力が報われにくい科目なのでほどほどにやるということですかね。これは講師も言っていたことですが。
 私も経営のテキストを読みはじめたのは5月頃からで、それまではほとんどほったらかしでした。これでも充分だと思います。


 ・最後に

 たとえ充分な学力を有していたとしても本試験は一発勝負です。やっぱり偶然性に左右される面も大いにあると思います。私も合格できたのは運がよかったとおもいます。
 運良く手にすることが出来たこのチャンスを決して無駄にすることなく、これからも努力しつづけ、日々成長していきたいと思います。
 また、これから会計士試験に臨まれる方々にいい結果がでることを心からお祈り申し上げます。